インタビュー

TOP>歴代講演者コメント

歴代講演者コメント

文中における所属・肩書きは、2011年3月1日掲載時のものです。

  • 酒井 省吾 株式会社ハル研究所 麓 一博 株式会社セガ
    下田 星児 株式会社サイバーコネクトツー 中村 則雄 独立行政法人 産業技術総合研究所
    大森 まゆこ 株式会社コーエーテクモゲームス 深澤 正俊 株式会社 アルファ・システム
    原田 雅子 株式会社イニス 細川 敦 株式会社メディアクリエイト

    昨年の歴代講演者コメントはこちら

    酒井 省吾
    酒井 省吾
    株式会社ハル研究所
    開発2課


    オーケストラ録音を首尾よく!


    CEDil掲載資料はこちら

    1.CEDEC講演に向けて、どのような意気込みで望んだか?

    自分の気持ちとしては、ゲーム業界とオーケストラ業界のコミュニケーション・ミスを 減らしたかった。そしてミスの大半は、ゲーム業界側の経験の少なさに起因している。 ほんの少し「オーケストラ側の視点」という情報を入れるだけで、かなり改善されると 思ったので、そこを中心にして講演してみようと思った。

    2.結果、講演後にどんな良い影響があったか?

    受講者の方々から「オーケストラ録音の機会は当分なさそうだけど、相手側の視点を意識することで普段の業務もスムーズになるかも、ということが分かった」という感想を頂戴し、とても嬉しかった。

    3.CEDEC2011の講師公募を検討している方々へのメッセージ

    「こんなことは業界で仕事していれば誰もが知っている」という先入観を捨てて、自分の仕事の整理・棚卸しをするつもりで他人の前に風呂敷広げてみる。 そこから何か生まれるかもしれません。

    下田 星児
    下田 星児
    株式会社サイバーコネクトツー
    ディレクター


    HD時代のリアルタイムデモの今、そしてこれから

    (前半) (後半)

    1.CEDEC講演に向けて、どのような意気込みで望んだか?

    本講演は、カプコン、コナミ、セガ、サイバーコネクトツー(敬称略/順不同)の4社で行わせて頂いたセッションですが、まず講演前に各社どの様な情報を発信すべきか?というミーティングを重ねました。
    その時はそれぞれが持っているノウハウがあまりにも興味深く、その場で技術交流会になる程、熱い準備期間になりました。
    そして、各社の単なる技術発表ではなく、「どの様に考えてその手法を取ったのか?」
    「今後どうしたくて、今どんな挑戦をしているのか?」等、書籍やWeb上で集められる情報とは異なる血の通った情報を発信するという講演方針が決まりました。
    その上で「技術交流ってこんなに面白くてためになるんだ」と思って頂き、日本国内における技術交流に対する評価を高めていきたいという想いでセッションを行わせて頂きました。

    2.結果、講演後にどんな良い影響があったか?

    講演終了後に「自社ではこうしています」といった事を教えて頂ける方や「もっと詳しく聞きたい」と集まって頂ける方が多く、CEDEC終了後も会社間、個人間問わず人脈が構築できました。
    何より同じ日本のゲーム業界で活躍されている皆様と等身大の意見を交わせた事が最も価値がありました。

    3.CEDEC2011の講師公募を検討している方々へのメッセージ

    「発表する程の事をやっていない」や「うちはいつも泥試合なので……」等、講演する事に二の足を踏む方がよくいらっしゃいますが、日頃から積み重ねている試行錯誤こそ価値のある見識であると思います。
    情報は発信する人のもとに集まります。CEDECは発信する側にまわる事で三度化けます!

    大森 まゆこ
    大森 まゆこ
    株式会社コーエーテクモゲームス
    ソフトウェア開発本部
    CG部


    ネオロマンスゲームにおけるキャラクターメイキング

    CEDil掲載資料はこちら

    1.CEDEC講演に向けて、どのような意気込みで望んだか?

    今まで公開されることのなかった当社女性向けゲームのキャラクター制作のあり方を広く知っていただくことで、各社女性向けゲーム制作現場へエールを送り、業界の活性化が図れるような講演にしたいという思いで取り組みました。
    また、自分自身が制作工程や到達目標、仕事への取り組み方について普段どのように考えているかをまとめる意味でも、ここはやってみよう!という気持ちになれました。

    2.結果、講演後にどんな良い影響があったか?

    聴講者の方々から、講演中や講演終了後にもさまざまな質問を頂き、聴講者の皆様が日々どのように仕事に取り組まれているかをその場で体感することが出来ました。
    また後日、名刺交換させて頂いた方から、より突っ込んだ質問をメールにて頂戴し、数回にわたって熱い議論を交わしたこともありました。
    こういった聴講者の方々からの熱い反応が、私自身の講演後のモチベーションにつながりました。
    大変ありがたい経験をさせていただきました。

    3.CEDEC2011の講師公募を検討している方々へのメッセージ

    CEDECに講師として参加することは、とても勇気が要り、講演内容を喜んでいただけるだろうかと不安になることもありました。
    しかし普段会社という閉じられた中で行われている制作活動が外の世界にとってどれほどの価値があるものなのかを客観的に振り返るよい機会となりました。
    私がそうであったように、皆様もきっと講演を通して、ご自身の手がけてきた商品や制作活動そのものに誇りを感じることが出来るようになると思います。
    ぜひこの機会にご自身の制作活動を輝かしいものに感じることの出来るようCEDECに講師として参加されてみてはいかがでしょうか?

    麓 一博
    麓  一博
    株式会社セガ
    CSR&D推進部
    グラフィックサポートセクション


    テクニカルアーティストラウンドテーブル 

    (前半)

    CEDil掲載資料はこちら


    (後半)

    CEDil掲載資料はこちら

    1.CEDEC講演に向けて、どのような意気込みで望んだか?

    テクニカルアーティスト(TA)という職がある事、そういう職能を持っている人が幸せになるにはどうしたら良いかを皆で考えていく。
    そういった場をCEDECに設けてTAの認知度を上げ、確立して行くための第一歩の場(コミュニティ)を築いていければと言った目標があり、公募に提出しました。
    最初、一番参加して欲しいTAの人たちはラウンドテーブルに積極的に発言してくれるだろうか?と、懸念事項はありましたが、TAの普段かかえている問題や事象が幅広く、最終的にはとても有意義なラウンドテーブルになったと思います。

    2.結果、講演後にどんな良い影響があったか?

    テクニカルアーティスト(TA)という職がある事、そういう職能を持っている人が幸せになるにはどうしたら良いかを皆で考えていく。
    そういった場をCEDECに設けてTAの認知度を上げ、確立して行くための第一歩の場(コミュニティ)を築いていければと言った目標があり、公募に提出しました。
    最初、一番参加して欲しいTAの人たちはラウンドテーブルに積極的に発言してくれるだろうか?と、懸念事項はありましたが、TAの普段かかえている問題や事象が幅広く、最終的にはとても有意義なラウンドテーブルになったと思います。

    3.CEDEC2011の講師公募を検討している方々へのメッセージ

    自分の昨年のセッションはラウンドテーブルだったので、参加して発言していただいた皆さんのそれぞれの経験、知識、問題提起、それら一つ一つが厚みを持っていました。
    そういった皆さんのおかげで非常に有意義なラウンドテーブルになりました事を感謝したいと思っております。
    折角こう言う場を設けていただいたので改めてお礼させて頂きます。ありがとうございました。
    そういう意味では、「CEDECの公募に興味はあるけど、現在発表できるものがないなぁ…」と思われる方は、セッションにはない相互関係が築ける良い場なので、ラウンドテーブルを開催してみるのも良いと思います。

    中村 則雄
    中村 則雄
    独立行政法人 産業技術総合研究所
    ヒューマンライフテクノロジー研究部門 ユビキタスインタラクショングループ


    立体視に触感・手ごたえを与える非ベース型錯触力覚インタフェースの可能性


    CEDil掲載資料はこちら

    1.CEDEC講演に向けて、どのような意気込みで望んだか?

    私達が開発しました従来にない新しい技術・機能を多くの方に触って頂き、コンピュータエンターテイメント産業のお役に立てればという思いで参加させて頂きました。

    2.結果、講演後にどんな良い影響があったか?

    たくさんのメディア・雑誌に取り上げて頂き、その後、多くの企業様と情報交換をさせて頂いております。

    3.CEDEC2011の講師公募を検討している方々へのメッセージ

    CEDECは、短い期間で濃密な情報交換ができる場だと思います。
    特に多くの方と直接情報交換ができるインタラクティブセッションは、本音の反応・感想が聞ける場です。
    準備にかけた情熱が、あなたへの期待・励ましとして返って来ます。 あなたのアイディアとホスピタリティが、CEDECに、そして日本のコンピュータエンターテイメントに大きな変革を与えることでしょう。

    深澤 正俊
    深澤 正俊
    株式会社 アルファ・
    システム
    開発部開発課 課長


    リードプログラマへの誘い


    CEDil掲載資料はこちら

    1.CEDEC講演に向けて、どのような意気込みで望んだか?

    プレッシャーを感じる事もありましたが、選考にあたっている方に責任を持って選んでいただいた事が支えとなり、肩の力を抜いて着実に準備を進めていく事ができました。

    2.結果、講演後にどんな良い影響があったか?

    講演後のセッションに対する反響や外との繋がりが得られた事も良かったのですが、講演前の準備作業により得られるものが大きいです。
    具体的には、スライドの作成や推敲を通じて知識の形式化や業務改善の糸口を得る事に繋がったり、リハーサルを通じて技術伝承を進める事ができます。

    3.CEDEC2011の講師公募を検討している方々へのメッセージ

    まずはテーマだけでも考えてみて下さい。普段と違った刺激があり生活の潤いにもなります。
    テーマが見つかってから応募するまでの過程は技術を高める過程に通じます。
    選考委員の方とのやりとりによって違う目線が得られ世界がその分広がります。
    採用/不採用の決定までだけでも、得られるものは充分です。

    原田 雅子
    原田 雅子
    株式会社イニス
    代表取締役 社長


    元気な会社の秘密!?
    ~トップが語る会社維持と発展について~

    CEDil掲載資料はこちら

    1.CEDEC講演に向けて、どのような意気込みで望んだか?

    スマイルブーム、ランド・ホー!、ヘキサドライブ、イニスの4社によるパネルディスカッション、準備としてまずお互いを知ることから始めました。4社4様のエピソードがあり、えぐるような話(笑)も交えて起業から現在に至るまでを共有する中で、それぞれの特徴や強みについて、第三者視点から再認識させられることもありました。不思議と同志のような感覚が沸き、この輪をもっと多くの方と共有することで、これから新しい局面を迎えようとする方の後押しになれば嬉しいと考えました。

    2.結果、講演後にどんな良い影響があったか?

    すでに発表させていただいた通り、4社による業務提携を結びました。
    スタートしたばかりですが、今後協同プロジェクトの発足や技術交流を活発化させる予定です。
    すでに4月入社予定の新卒者については、合同研修を実施する予定で昨年から準備を進めています。
    またこれから思わぬ良い波及があるのではないかと私たち自身も楽しみにしているところです。

    3.CEDEC2011の講師公募を検討している方々へのメッセージ

    リアクションだけの人生はつまらない!アクションを起せばリアクションが返ってきます。
    どんな一歩も大きな変革を起す可能性があると思います。ゲーム開発に関わるあらゆる職種、仕事がどんなに価値があり誇れることか、それを知っている我々が業界の枠をも超えて届ける良いチャンスだと思います。まずは一歩を踏み出してみてください。


    細川 敦
    株式会社メディアクリエイト
    代表取締役


    次なる高みへ。ゲームビジネスの近未来像
    株式会社メディアクリエイト

    CEDil掲載資料はこちら

    1.CEDEC講演に向けて、どのような意気込みで望んだか?

    クリエイターへの応援メッセージを出したい。
    悲観論が渦巻く中で、ややもすると「言い訳」を持ち出してしまいがちですが、多少なりともマインドを熱くするような話しをしたい、この一点だけを考えて臨みました。
    論理がぼやけるのを承知の上で、「前へ進め」という気持ちを伝えたいと考えました。
    発した言葉の背後にあるものを来場者に感じてもらいたかった。
    一方で自分自身が気負い過ぎないよう淡々と、それでいて激しさを伝えたい、このバランスに気を遣いました。

    2.結果、講演後にどんな良い影響があったか?

    他の講演者も同じと思いますが、なんら見返りを求めておりません。
    その意味で物理的な影響はありません。
    来場者に伝えたメッセージは自分へも向けられたものであり、聞いてくださった全員の方々との一体感、まさにライブの充実感を持てたこと、多くの方に出会えたことを素直に喜びました。

    3.CEDEC2011の講師公募を検討している方々へのメッセージ

    来場者は自分を写す鏡だと思います。
    自分への問いかけ、自分の思いを伝え、それを目の前の人たちと共有する。
    業界に役立つとか、講演者としての使命感とかを意識する必要はありません。
    ウケなかったら、批判されたら…、そんなことに迷うことも一切無用です。
    自分の延長線に来場者がいるのです。
    それから、言葉とスクリーン(パワポ)に頼るな…。これも付け加えたいと思います。