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CEDEC運営委員会 委員長 吉岡直人
僕たちは、エンターテインメントを開発することを仕事にしている。これは、とても贅沢なことだと思う。だって、そうだろう? 世の中には色々な仕事がある。命を救う仕事。秩序を保つ仕事。食糧や衣料品を提供する仕事。他にもたくさん。その中で、僕たちは人々の生活を、「より」豊かにする仕事をしている。つまり、既に生活が豊かであることが前提で、その上、更に豊かにすることが、エンターテインメントを仕事にするということではないだろうか。そして、豊かな時間を人々に提供することで、社会をより豊かにしていくことが僕たちの仕事だと信じる。だから、僕たちが日々行っているのは、贅沢を提供するための、贅沢な仕事だ。
贅沢には「最低限」なんかない。贅沢は、更なる贅沢を生む。だから、エンターテインメントの仕事にかかわるのであれば、自己研鑽の手を抜くという選択肢は無い (本当は、どんな仕事でも一緒だと思うけれど、ここはCEDECに興味を持っている皆さんに特に伝えたいから、あえてこういう書き方をした)。そして、これがCEDECの本義でもある。CEDECは、議論し、お互いに研鑽するためのアリーナだ。皆さんの実績やアイデアを公募して欲しい。審査の過程でCEDEC運営委員会と議論させてほしい。採択されなくても、そこからお互いに学ぶものがあって欲しい。採択されたなら、CEDECに集まる数千人の開発者の前で話し、議論し、更に学んでほしい。
そして、CEDECは、今年から正式名称を変える。去年までは、主催団体の名前を入れて “CESA Developers Conference” というのが正式名称だった。CESAはビデオゲーム業界の団体だから、どうしてもビデオゲーム業界に特化したカンファレンスであるような印象を与えてしまう。しかし、それでは不充分だ。仮に、ビデオゲームを中心に考えたとしても、それはコンピュータソフトウェアの技術であり、映像技術であり、音声技術であり、演出技術であり、エンターテインメントビジネスである。ビデオゲーム業界が「外」と考えていた人々の知見は、必ず役に立つ。その逆も然りで、ビデオゲーム開発で培われてきた知見は、もっと広く世の中の役に立てることができるはずだ。
だから、今年からCEDECの正式名称を ”Computer Entertainment Developers Conference” に変更する。もっと、皆さんが「コミュニティ」を広げる役に立ちたい。これがCEDECの願いだ。会社の壁を越え、業種の壁を越え、国の壁を越え、同じ志を持つ人と手を携え、異なる意見を持つ人と議論してほしい。時には衝突しても構わない。そこから新しいアイデアが産まれ、新しいやり方を発見し、自分の視野を広げていってほしい。
しかし、CEDEC自体は「コミュニティ」ではない。いや、「コミュニティ」にはしないことを宣言する。CEDECの位置づけは、様々なコミュニティを産みだすエミッターでありたい。多様な生物を産みだす海底火山のようなイメージだ。
僕は、CEDEC 2008から運営のリーダーをやらせてもらっている。ここまで、海外からの一次情報を強化したり、大規模化に対応して会場をパシフィコに移したり、皆さんから多くの公募を頂くにはどうしたら良いかと頭を悩ませ、運営委員メンバーや、CEDECにご関心の皆様と共に解決してきた。昨年CEDEC 2010では、とてもたくさんの公募を頂き、開発者の皆さんの前向きな姿勢を再確認することができた。また、多くの公募を頂いたことで、従来のCEDEC以上のセッション品質の高さと多様性を実現できた。そして、たくさんの開発者コミュニティが生まれ、活発に活動している。もっともっと増えて欲しい。
今年、CEDEC 2011は、開発者の皆さんが「コミュニティ」できる可能性を更に広げていくことが目標だ。コンピュータを用いた、あらゆるエンターテインメントにかかわる開発者の皆さんが集まる場所にしたい。ビデオゲーム、CG、インタラクティブ機器、オンラインサービス、電子コモディティ、教育、電子書籍、そのほか色々な可能性の追求が行われている。ぜひ、セッション案を応募して頂き、アイデアの共有と議論から始めたい。
所属が「大手」「中小」など関係ない。「大手」だからできる開発、は確かにあるかも知れない。しかし、小規模な組織だからできる事、個人だからできることもある。言うまでもないけれど、あなたが「有名人」かどうかも関係ない。審査の時には一切勘案していない。
応募して欲しいのは、どんな問題があって → どのように解決して → どんな結果が出たか → 次はこうしたい! というセッション案だ。職種も関係ない。プログラマー、アーティスト、サウンド、ゲームデザイナー、システム、企画、営業、経理、法務、人事、経営・・・。あらゆる方が、CEDECで呼ぶDeveloper (開発者) だ。
CEDECは、挑戦者を優遇します。
以上、皆さんの公募をお待ちしております。
CEDEC 2011 プログラムワーキンググループ リーダー 庄司 卓
所属する組織が伝統的に行っていたり、ご自身が良かれと思って採用(考案)している開発手法が本当にベストな解なのか?疑問に思っている開発者は、大勢いらっしゃると思います。そんな方々の中で更に危機感をお持ちの方は、独自に技術情報を入手したり、汎用ミドルウェアの機能を評価・吸収するなど自己研鑽に励んでいるかと思います。
これって、1つの流派、1つの道場で鍛錬し続けている武道のように思えます。
武道の世界では、自身の流派の力を試すために「他流試合」というものがあります。
CEDECは、正にその「他流試合」に思えてなりません。
どうか、皆さん、この「他流試合」に出場して下さい。ご自身の力を試しに来て下さい。
更に、今年度のCEDECは名称を変更した意味合いも含めて「異種格闘技」戦の場であるといえます。
ゲーム業界を外から見ていた皆さん、この「異種格闘技」戦へ是非ご参戦ください。
異質な力を見せて下さい、混じりあって互いに高みを目指しましょう。
勝っても負けても(うまくいってもいかなくても)、得られるフィードバックは、今までご経験された知識習得とは比較できない程価値があるものと想像します。
皆さんの応募をお待ちしております。
【開催概要】 | |
名称: | コンピュータエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス2011 (CEDEC2011) |
会期: | 2011年9月6日(火)〜9月8日(木) |
会場: | パシフィコ横浜会議センター(横浜市西区みなとみらい) |
主催: | 一般社団法人コンピュータエンターテイメント協会 |
予定セッション数: 200 |