CEDEC AWARDSは、コンピュータエンターテインメント開発の進歩へ顕著な功績のあった技術およびゲーム開発にまつわる書籍やそれに近い水準のWeb記事、その他業界への高い貢献があった情報発信にフォーカスし、技術や情報発信の面から開発者の功績を称え表彰することで、開発技術の普及・啓蒙と産業の発展を目指しています。
今年も、昨年度CEDECにおける聴講者アンケート結果上位者の方々で構成される「CEDEC AWARDSノミネーション委員会」を組織、CEDEC運営委員会とともに協議しノミネーションリスト(優秀賞)を決定いたしました。ノミネーションリストからCEDEC受講者の皆様にご投票頂き、栄えある最優秀賞受賞者を決定いたします。
著述賞の見直しについて
CEDEC2020におきまして、著述賞の選出基準の見直しをすることをお伝えしてから、運営委員会にて議論を重ねて参りました。
その結果、書籍以外の発信方法も一般化している今の時代において、書籍の著者のみを対象とするのではなく、WEBやその他も含めた情報発信において優れた業界貢献のあった人を表彰することが望ましいという結論に至りました。
本年より著述賞に関してはその役目を終えることとし、情報発信による業界貢献についてはCEDEC AWARDSの各分野の部門賞の対象に含めてまいります。
もちろんこれまで以上に開発者の執筆による優れた著書が出ることを期待し、さらに様々な情報発信により業界が発展していくことを願っております。
CEDEC AWARDSが少しでもその後押しとなり、寄与できればと思います。
CEDEC2022 運営委員会 委員長 齊藤康幸
今年のCEDEC AWARDSはゲーム制作技術も然ることながら、知見の共有やイベント体験の向上技術等、多様性のあるノミネーションとなりました。
エンジニアリング部門で最優秀賞を受賞された「Cygames Tech Conference」は、CEDEC AWARDS 2020での「CAPCOM オープンカンファレンス RE:2019」に続き、独自カンファレンス開催による自社技術の発信が評価されての受賞となりました。技術の共有による業界の発展はCEDECの理念と通じるところもあり、こうした技術カンファレンスが皆様の投票により最優秀賞に選ばれたことを嬉しく思います。
ゲームデザイン部門とビジュアルアーツ部門では「ELDEN RING」開発チームの皆様が2冠を達成されました。特別賞を受賞された宮崎様もELDEN RINGの開発においてディレクターを務められており、今年は圧巻の受賞となりました。
最高のゲーム体験を届けるためにこれまで高めてきた技術や経験が惜しみなく投入され、それが見事に結実した結果ではないでしょうか。
サウンド部門の「ウマ娘 プリティーダービー」サウンド開発チームの皆様も、技術はもちろん没入感を高めるこだわりや工夫が高く評価され、最優秀賞に選出されました。
ゲームは、開発者の技術の研鑽により表現や体験の質が日に日に進歩しています。その蓄積された技術は共有され、応用されることでさらに高まっていくものと思います。
CEDECやCEDEC AWARDSがその好循環の一助になれれば幸いです。
最後になりましたが、優秀賞を受賞された皆様、最優秀賞に選出された皆様、誠におめでとうございます。
ここに、心からの賛辞をお贈りさせて頂きます。
目的
コンピュータエンターテインメント開発の進歩へ顕著な功績のあった技術および開発者を表彰し、開発者全体の士気向上を図る。また、業界の内外へ最新のコンピュータエンターテインメント開発技術を普及啓蒙することで産業全体の発展に寄与する。
対象
過去に発売されたコンピュータエンターテインメントに関わる技術およびその開発者(個人、グループ、企業内部門、企業含む団体等)
表彰部門
- (1) エンジニアリング部門
- (2) ゲームデザイン部門
- (3) サウンド部門
- (4) ビジュアルアーツ部門
- (5) 特別賞(ゲーム開発の発展への貢献全般)
最優秀賞の決定
(1)~(4) CEDEC受講者投票および講演者の投票を経て、CEDEC運営委員会にて決定
(5) CEDEC運営委員会にて討議・決定
投票資格:CEDEC受講者であること
投票可能な分野は三つまでです
ROAD TO AWARDS 2022
CEDEC2021
参加者によるセッションアンケートを実施。
高評価の講演者でノミネーション委員会を組織
CEDEC AWARDSノミネーション委員会
ノミネーション委員会で部門ごとに優秀賞を決定
参加者投票
投票期間 2022/7/1 ~ 8/23 17:30
選出された優秀賞から最優秀賞候補へ投票
結果発表
各部門の最優秀賞が決定
8月24日(水)17:30より、第1会場からオンライン発表授賞式をライブ配信
CEDEC AWARDSノミネーション委員会は、前年度のCEDECにおいて聴講者の方からのアンケート結果で上位にランキングされたセッション講演者の方々にお願いし、趣旨にご賛同頂けた方々で構成しています。
各分野ノミネーション候補の選出にあたっては、CEDEC運営委員会とともに協議し決定いたしました。
エンジニアリング部門
責任者 | 金井 大 | CEDEC運営委員会 |
世話人 | 佐藤 良 | CEDEC運営委員会 |
世話人 | 西田 綾佑 | CEDEC運営委員会 |
委員 | 櫻井 敦史 | 株式会社CRI・ミドルウェア |
委員 | 頼 展韜 | 株式会社バンダイナムコ研究所 |
委員 | 山田 英伸 | 株式会社セガ |
委員 | オウ リンジィャン | KLab株式会社 |
ゲームデザイン部門
責任者 | 松永 純 | CEDEC運営委員会 |
世話人 | 山口 誠 | CEDEC運営委員会 |
世話人 | 遠藤 雅伸 | CEDEC運営委員会 |
委員 | 水野 崇志 | 株式会社アカツキゲームス |
委員 | 早川 真央 | 株式会社 ディー・エヌ・エー |
委員 | 松村 勝広 | 株式会社f4samurai |
委員 | 瀧澤 翼 | 株式会社セガ |
サウンド部門
責任者 | 渡辺 量 | CEDEC運営委員会 |
世話人 | 塚越 晋 | CEDEC運営委員会 |
世話人 | 小島 健二 | CEDEC運営委員会 |
委員 | 矢野 義人 | 株式会社バンダイナムコスタジオ |
委員 | 土岐 望 | 株式会社スクウェア・エニックス |
委員 | 大島 香織 | 株式会社WFS |
委員 | 大町 祥輝 | 株式会社CRI・ミドルウェア |
ビジュアルアーツ部門
責任者 | 櫻井 慶子 | CEDEC運営委員会 |
世話人 | 麓 一博 | CEDEC運営委員会 |
世話人 | 藤巻 亮 | CEDEC運営委員会 |
委員 | 山本 智人 | 株式会社クリーク・アンド・リバー |
委員 | 千田 誠 | REALITY株式会社 |
委員 | 下田 淳 | 株式会社バンダイナムコオンライン |
委員 | 瀧澤 大祐 | 株式会社グラフィニカ |