ビジュアルアーツ部門 / 優秀賞

前作を超えた完成度を誇る、グラフィックとアニメーション表現


Guerrilla
『Horizon Forbidden West』開発チーム

前作に引き続き、非常に完成度の高いゲームグラフィクスを実現している。
背景グラフィクスでは、草に至る細部の表現まで作りこんでおり、植生の地域性をも感じさせる。
今作から水中に潜れる要素も追加されており、水の表現も素晴らしい。また、アニメーション表現に至っては、前作に引き続き「機械獣」の生き物としての説得力ある表現もさることながら、今作ではキャラクターのしぐさやフェイシャル表現は特に進化を遂げている。

一瞬たりとも退屈を感じさせず、現代のゲームにおいて満点に値する作品。


株式会社フロム・ソフトウェア
『ELDEN RING』開発チーム

広大なエリアから狭小なダンジョンへのシームレスな遷移は、レベルデザインと共にある明暗のコントラストがシリーズ独自のユーザー体験への演出となり、ダークファンタジーの世界観をオープンフィールドでも損なわれることなく最新世代のグラフィックスへ昇華させている。
特に今作の絵画的な風景と写実的なディテールの融合は、高い次元で一つの表現として確立させた。

次世代のグラフィックス品質の基準を世間に示した技術デモ


Epic Games
『The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience』開発チーム

Unreal Engine5の数々の最先端技術を利用した圧巻のグラフィックスと、それを存分に生かしたリアルタイムシネマティックの演出は、新たな世代のゲームグラフィックスの基準を世に示すものだった。
家庭用ゲームハードで実際に体験できるかたちでリリースされたということも相まって、開発者にもユーザーにも衝撃を与えると共に、今後のさらなるゲーム体験の向上を予感させるものとなっている。

綿密な世界観の上の築かれた圧倒的なビジュアルクオリティ


Fortiche Production
シリーズアニメ『ARCANE』開発チーム

©Riot Games and Fortiche Production

劇場クラスの緻密な表現で、ゲームの世界観を、期待を遥かに超えるレベルで映像化。これまでに無いアートなルックのみならず、構成に富んだ演出、人間関係が巧みに絡んだストーリー、その全てに隙が無く、気づけば全編360分超を一気見させる作品力。

ジオラマとCGが融合した、新しくて懐かしいゲーム体験


Mistwalker Corporation
『FANTASIAN』開発チーム

©MISTWALKER

150以上のフィールドをジオラマで作成し、フォトグラメトリーとプロジェクトマッピング的手法を用いてフィールドを制作。唯一無二の暖かみのある世界は、まるでクレイアニメに入り込んだかのよう。