練習問題
(吉岡)
「ルール」を知ったら、応用してみなければ面白くないですね。特に、理系的には。プログラミング言語の文法をある程度知ったら、とにかくコーディングしてみたくなるのと同じです。新しいアルゴリズムを知ったら、応用してみたくなるのと同じです。そこで、今回の特別講座用に先生方にご用意頂いた練習問題を生徒の方々に解いてもらいました。
(王先生)
囲碁では最初、初心者同士で対局すると、どうやったら終わりになるのかがわかりにくいことが多いんですね。そこで3人には、あと1手打ったら対局が終わりになるというような問題(1)と初心者がうっかりしがちな危ないナナメの問題(2)、そして石を取るのが大好きな3人のために石を取る問題(3)も解いてもらいました。
《問題の一部》
問題1 黒番:あと1手で終局になります。どこに打てばいいですか。
問題2 黒番:黒の危ないナナメのキズを守ってください。
問題3 黒番:白を取って黒5子を助けるにはどこに打ちますか。
問題1、問題2は黒が1手示す問題。問題3は黒→白→黒→白→黒と3手~5手ほど先を読まなくてはいけない問題です。全部で12問あり、先に行くほど難しくなるようにしていましたが、いずれの問題もみなさん良くできていました。
ただ面白かったのは、棋風(=打ち方の個性のようなもの)がそのまま問題の得意・不得意にも表れていたことです。石を攻めるのが得意なJohnさんは石を取る問題は得意なのですが、守る問題は少し苦手。一方の朝倉さんは守りが完璧なので、問題1、問題2のような問題はすぐにできましたが、石を取る問題には少し苦しんでいました。三宅さんはどちらかというとバランス派なので、問題もバランスよく解けていた感じでしたね。
(答えは、本稿の最後に「おまけ2」として載せました)