サウンド

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公募 SND  

和楽器推進委員会!

日時 
9月4日(木) 11:20~12:20
形式 
レギュラーセッション
受講スキル

コンポーザー、サウンドディレクター、音楽制作に携わる方、興味がある方

受講者が得られるであろう知見

和楽器に関する知見、和楽器をアレンジとして採り入れるための実践的アプローチの数々。そして和楽器を導入してみようと決心するための勇気。

セッションの内容

昨今、和の世界観を舞台にしたゲームタイトルが数多く開発されていますが、その音楽表現として和楽器を導入するには多くの困難や未知の事柄が立ちはだかることかと思います。

西洋音楽理論が通用しない、五線譜ではない記譜、他ジャンル音楽との融合アプローチ、和楽器演奏家の人脈構築、などなど…

そこで、和楽器演奏をゲームミュージックに採り入れてきたキーマン4人が集い、和楽器アレンジ&レコーディングを成功させる為の実践的ノウハウやアプローチについて、渡辺峨山氏による尺八実演を交えつつ楽しくお届けします!

講師プロフィール

  • 中條 謙自

    中條 謙自

    株式会社ATTIC INC.

    代表取締役/サウンドプロデューサー

    業界に先駆けてサラウンド制作、フォーリー録音、インタラクティブ演出を採り入れてきたチャレンジ精神を武器に、コーエーテクモゲームス時代には『戦国無双』シリーズや『討鬼伝』を始めとする数々のタイトルのサウンドディレクターを歴任。その後同社を飛び出し、2013年7月にサウンドプロダクションATTIC INC.(アティック・インク)を設立。サウンドプロデューサー&クリエイターとしてゲームオーディオの枠に囚われない幅広い活動を開始。CEDEC、GDC、AESなど各種カンファレンスにおける講演活動の他、アーティスト活動としてJGMF2013、沖縄ゲームタクト2014などへも出演。

    http://www.attic-inc.co.jp/artists/kenji/

    《講師からのメッセージ》

    僕は作品づくりに関わる際にはまず「サウンドコンセプトをしっかり固める」ことに注力してきました。音楽面でいえば「今度の作品(ゲーム)に採用するのはどのようなジャンル/楽器編成なのか?」「その音楽が他の作品よりも特徴的で優れている部分はどこなのか?」などを考え、キーワードとしてまとめていきました。私が担当してきた作品には和楽器が多く使われてきましたが、「和楽器」もサウンドコンセプトを考え抜いていったときに掲げたひとつのキーワードでした。

    ひとつの作品のキーワードであった「和楽器」は、今や僕自身のクリエイターとしての武器のひとつにまでなりました。長年にわたり関わって来たこれらにまつわる様々な経験やノウハウを披露したいと考えていますので、是非セッション会場へ遊びに来て下さい!

  • 稲毛謙介

    稲毛謙介

    株式会社テンペストスタジオ

    代表取締役/作編曲家・音楽プロデューサー

    4歳からピアノ、14歳から作曲を始め、2001年音楽大学に進学。作曲を専攻し、冨田勲氏に指示する。大学卒業後、株式会社コーエーテクモゲームスに入社。「戦国無双」シリーズをはじめとする数々の大ヒットタイトルでリードコンポーザーを務め、多くのファンを獲得。現在は自身の制作スタジオである「株式会社テンペストスタジオ」を設立、作編曲家・音楽プロデューサーとして活動する傍ら、自身のユニット「プロスペロー」を率い精力的に活動を行っている。また、業界の未来を担う優秀な若手の発掘・育成にも力を入れるなど、ゲーム音楽業界の将来を見据えた教育活動も展開している。
    http://www.tempest-studio.jp/

    《講師からのメッセージ》

    昨今、ゲームミュージックの世界において生演奏のレコーディングが積極的に行われるようになったことは、クリエイターにとって非常に喜ばしい環境といえるでしょう。その中でも特に希有な「和楽器」という日本固有の楽器群をエレクトリックダンスビートと融合させるという『戦国無双シリーズ』での試みは、当初かなり大胆なチャレンジであったと共に、僕の音楽人生の中でも非常にエキサイティングなものとなりました。試行錯誤の連続ではありましたが、結果として今までにない新たなジャンルを確立するまでに至ったのではないかと自負しています。本セッションにはそんな「和楽器」に関するナレッジ、ノウハウがたくさん詰まっています!是非遊びにきていただければ幸いです。

  • 坂本 英城

    坂本 英城

    株式会社ノイジークローク

    代表取締役/作編曲家

    作曲家、サウンドプロデューサー。早稲田大卒。ゲームサウンド制作を行う株式会社ノイジークローク代表取締役。代表作として『討鬼伝』『怪獣が出る金曜日』『タイムトラベラーズ』『無限回廊』『無限回廊 光と影の箱』『勇者のくせになまいきだ。』シリーズ『100万トンのバラバラ』『龍が如く』シリーズ『428 〜封鎖された渋谷で〜』『AQUANAUT’S HOLIDAY -隠された記録-』『ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊・空の探検隊』など。「沖縄ゲームタクト」の企画・制作やバンド「TEKARU」のプロデュースなど、イベントも積極的に行っている。

    《講師からのメッセージ》

    『討鬼伝』を通じて出会ったみなさまとこうして登壇できることをとても嬉しく思います。和楽器の楽器としての奥深さとゲームとの融合について、楽しくお話させていただきたいと思っております。
    私の会社、株式会社ノイジークロークは、長年ゲームを中心としたプラットフォームで制作を行ってまいりました。無限の可能性を秘めているゲームサウンドについて、いまでも日々試行錯誤を繰り返しております。ゲームのサウンドというものはそれほど深く、面白く、魅力的な世界です。ゲームにおけるサウンドの持つ可能性について、ひとりでも多くの方にご興味を持っていただけますよう今後も活動を行ってまいりたいと思います。みなさま何卒よろしくお願い申し上げます。

  • 渡辺 峨山

    渡辺 峨山

    音楽舎にしき

    尺八演奏家

    渡辺峨山(わたなべ がざん) 愛知県一宮市出身 魚座 A型
    9歳より、父渡辺蚕山に尺八の手ほどきを受ける。12歳の時初めて聴いたビートルズに感動し、以来おきまりの音楽三昧の毎日。「自分の中にある“日本”にこだわり続けたい」という彼の言葉の中では、古典もポップスも「音楽」という一つの言葉でしかないようである。やさしく、あたたかい音色と、渡辺峨山ならではのアドリブも聴き物。現在、古典演奏の傍ら「箏座、空海、JPSSなど、自ら率いるバンドでも活動。

    都山流尺八を沢井三山に師事。沢井三山死去により、山本邦山(前人間国宝)に転門。愛知教育大学小学校課程国語科卒業。同時に東京芸術大学音楽学部邦楽科に入学。在学中、安宅賞を受賞。同学大学院に進学。皇居内桃華楽堂にて御前演奏。大学院修了と同時に箏座のメンバーとして、本格的な演奏活動を始める。
    1991年、箏座(KOTO・ZA)メンバーとして、ファーストアルバム「箏座」リリース。以降2タイトルリリース。詳しくは「箏座」のプロフィール参照。
    1995年、すぎやまこういち主催、「ゲーム音楽コンサート5」に尺八ソリストとして参加、「風来のシレン」の独奏で神奈川フィル、大阪フィルと共演。
    2001年、新ユニット〜空海〜でCDリリース バイオリニスト川井郁子の全国ツアーに参加。
    2003年、ロシア連邦サンクトペテルスブルク市建都300年記念祭に「日本文化使節団」を率いて参加。
    2006年、川井郁子のゲストとして京都の東寺の世界遺産登録記念コンサートに参加。 長崎「ハウステンボス」夏イベントの音楽監督を務める。アメリカ合衆国ロサンジェルスの「27th Japan EXPO」に参加。
    2007年 、(株)コーエーテクモゲームスの「戦国無双2KATANA」の邦楽器音楽監修。以降「戦国無双4」まで全シリーズで邦楽器音楽監修。
    2013年、(株)コーエーテクモゲームス「討鬼伝」(坂本英城作曲)にて邦楽器音楽監修。
    2014年、沖縄ゲームタクトに参加。信長の野望30周年コンサートに出演。


    《講師からのメッセージ》

    レコーディングの現場に行き作曲家、編曲家の方々のお話を伺うと、「邦楽器は難しい」「使い方がよくわからない」という声をよく耳にします。なかには「すごく怖い人が来るんじゃないかとビビっていました。峨山さんに実際にあって、安心しました」なんておっしゃる方もいらっしゃいます。まずは受講者の方々にこんなイメージを払拭していただこうと思います。
    キーボードの一画を押すだけで様々な邦楽器のサンプリング音が使える昨今、皆さんの作品の中により効果的に邦楽器の音を使っていただくため、そして演奏者を頼めるときには演奏者の方々へのより的確なディレクションのため、この講演の内容を参考にしていただければと思います。