*CEDEC CHALLENGEは、エキスポパスを含むすべての受講パスで受講可能です。
PERACON2014 ~やるぞ、勝手に団体戦!~
2011年から始まった「PERACON(ペラコン)」は、CEDECのイベントとしてすっかり定着してきました。昨年は上位作品が実際に開発され販売されたなど、企画としての完成度も高まり、日本ゲームデザインの神髄とも言える「独自のコンセプト」の具現化が、歴代の結果発表から勉強できるほどのデータとして蓄積されました。今年は新たな試みとして、「勝手に団体戦」も行います。既にイベント自体が1つのゲームになってきているペラコンを、今年もお楽しみください。
「PERACON2014 ~やるぞ、勝手に団体戦!~」は、事前に設定されたテーマに沿った企画コンセプトをA4用紙1枚にまとめて競う、CEDEC参加者であれば誰でも参加できる「コンセプトシートコンテスト」です。 提出形式は、A4用紙1枚。15秒ほどで内容が理解できるものであれば、ことば、イラスト、図式など表現は自由です。日頃のしがらみや業務の足かせにとらわれないフリースタイルの無差別級で、自由な発想から生まれた企画を、自由な表現で競い合っていただくものです。
作品は審査員によって評価され、優秀作品は最終日のセッションで表彰されます。日本のゲームデザインの毎年恒例なお祭りらしく、多くの賛同いただいたプロクリエイターが、逆に若者の企画から元気をもらうべく審査員を引き受けてくれています。
今年のテーマは「自己増殖」
最近、難病である「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の支援を目的として、バケツ一杯の氷水を頭からかぶる「アイス・バケツ・チャレンジ」というムーブメントが広がっています。これは、氷水をかぶるか、ALS協会に100ドルの寄付をするか、あるいはその両方を行うかの三択を迫られるものですが、運動の伝搬に古典的な「不幸の(幸福の)手紙」と同様の仕組みを使っています。氷水をかぶった人は次の人3人を指名し、指名された人は24時間以内に氷水をかぶるというルールです。 今回のチャレンジは、多くのスポーツ選手やアーティストが氷水をかぶった動画を公開し、ソーシャルメディアを通して公に指名をしていることで、過去に起こった同様のムーブメントより大規模な広がりを見せています。またブラジルのサッカー選手ネイマールが、ワールドカップでタックルを受けて骨折させられたコロンビア代表のスニガを指名し、スニガがそれに応じたなどたくさんの話題も提供しています。
このムーブメントは日本でも広がっていますが、その原動力になっている3人指名のルールから「自己増殖」をPERACON2014のテーマに選びました。おりしもエボラ出血熱が流行している脅威もあり、ウィルスや細菌に安易に流れてしまいそうですが、そこは企画者のプライドを持って、「なるほどこれは自己増殖だ」と審査員を唸らせるアイディアやコンセプトに期待しています。
早く応募した作品ほど審査委員の目に触れるチャンスが多くなると共に、同じネタで応募する他の参加者を潰すことができます。企画は先に面白い物を出した者が勝ちなのは、リアルでも当たり前です。また、全審査委員が全ての作品を見て審査できるほど時間に余裕がないため、審査ができた方だけの加点方式で順位が決まります。〆切ギリギリに応募されても審査が十分にできず、上位に入るのは困難となるのでご注意ください。
参加方法は2通り、出して勝負か見て投票か
作品の応募資格は「CEDECのパスがある」ことです。パス1枚につき、作品1点が応募できますが、この条件が守られていれば、パスの所有者と応募者は別人でも構いません。例えば、今年はCEDECで横浜まで行かれないけど、ペラコンには応募したいプランナーさんであれば、 CEDECに行く同僚のプログラマーさんのパスから応募してもOKということです。もちろん個人の方で、CEDECには行けないけどペラコンには応募したいというのであれば、1000円のエキスポパスで参加資格が得られます。
応募受付は終了しました。
残念ながら応募することができなかったとしても、作品閲覧サイトからWeb投票で、面白い企画を応援することができます。もちろん、知り合いに恩を売るために彼の作品に投票するなどの組織票もOKです。応募された作品は、応募された瞬間から閲覧サイトに反映されます。そして、Web投票の多い順にソートされます。早く応募すれば企画のカブりを牽制することもできるし、Web投票を多く集めることができるかも知れません。組織票であれ得票が多い作品は、審査員への心証も良い方向になるのでは?
イベントスケジュール
◆ テーマ発表
8/22(金)当サイトにて発表します。
◆ オンライン応募開始
テーマ発表と同時にオンライン応募を受け付けます。
◆ 閲覧・Web投票開始
オンライン応募開始と同時になります。
◆ 会場応募・会場掲示開始
9/2(火)の開場と同時に受付を開始します。また応募された作品はパネルに貼り出されます。感想や意見などはtwitterのハッシュタグ「#peracon」でつぶやいてください。
Tweet #peracon
◆ 会場応募〆切
9/2(火)19:00
◆ オンライン応募〆切
9/2(火)22:00頃
◆ Web投票終了
9/3(水)24:00頃
◆ 結果発表・表彰式
9/4(木)17:50から行われるセッション「PERACON2014
結果発表・表彰式」にて。このセッションは、エキスポパスを含むすべての受講パスにて入場が可能です。応募された方は是非お越しください。
コンセプトシートの書き方
ペラコンのレギュレーションは次の通りです。
◆ A4用紙1枚片面、あるいは画像ファイルで、テーマに沿った企画1つのコンセプトシートを書きます。
◆ 15秒ほどで内容が把握できる「見る」ものとしてまとめてください。
◆ 両面に渡るもの、複数の企画が含まれるものは失格となります。
◆ 応募者1名につき、応募は1枚のみです。複数応募は失格となります。
◆ テーマの扱いは自由です。テーマ自体をメカニクスとしてもよし、設定としてもよし、そこからインスパイアされた形でも構いません。
◆ テーマが感じ取れないような飛躍のしすぎや、予め考えてあった企画を強引にテーマと結びつけたような場合は、審査員の心証が悪くなります。
◆ 作成にあたって使用されるソフトウェア、道具、手法などに制限はありません。
◆ 参考資料の利用、他人への相談は自由に行って構いません。
◆
シートをグラフィカルにするためなどの目的で、デザイン作業を外注するなど、他人の手を借りることも自由ですが、シートは企画者個人の作品であり、共作者は認めません。
◆ 表現方法は自由ですが、会場で応募される場合は、フラットベッド型ではないスキャナー(ScanSnapなどのドキュメントスキャナー)でも画像取り込みが可能な体裁にまとめてください。
◆ 審査の公平を期すために、応募作品の表面に「名前」や「パスID」など作者が特定できる情報を表記しないでください。
◆ 応募された作品は会場に掲示、閲覧サイトで公開されます。
・ 公序良俗に反する作品
・ 第三者の権利を侵害する作品
・ パロディーの範囲を逸脱する二次創作作品
・ その他、公開に適さない作品
は失格の対象となります。
作品の公開・審査・表彰
◆ 公開
・ 応募された作品はPERACON2014閲覧サイトにて一般公開されます。また会場の1階メインホール入口付近のペラコンコーナーにてパネルに掲示されます。
・
PERACON2014閲覧サイトでは、「投票する」ボタンでお気に入りの作品に、CEDECパスの有無に関わらず、どなたでも投票することできます。得票数が多い作品ほど、上位に掲載されます。
・ 作品へのコメントなどはtwitterのハッシュタグ「#peracon」を利用ください。
◆ 審査
・ 審査員により、作品数無制限で1作品1点の加点評価を行い、最も得点の高かった作品を最優秀賞とし、以下順位を決定します。
・ 同点の場合はweb投票数が多い作品を上位とし、それでも同じ場合は審査委員長と3名の副委員長の協議によって、同率順位を作らず順位を決定します。
・
各審査員が強烈な印象を受けた作品に対し、「お気に入り」マークを付けます。順位よりも、好きなクリエイターのお気に入りを貰えた方がプレミアム度が高かったりもします。
◆ 勝手に団体戦
・ 応募者を所属別に勝手にチームと見なします。
・ 各チーム内で成績が良かった2名、あるいは3名の合計順位が最も少ないチームを優勝とし、以下順位を決定します。
・
企画というものは、たくさん出したからといって良い物ができるわけではなく、誰でもいいので誰かが面白い企画を出せば、それが勝ちに繋がるのは実際のゲームビジネスと同じです。
◆ 結果発表・表彰
・ 9/4(木)17:50より行われるセッション「PERACON2014 結果発表・表彰式」にて発表されます。
・ 発表は最優秀作品から順番に行われ、作品の企画者は壇上にて紹介します。本セッションはエキスポパスを含むCEDECのあらゆるパスで入場が可能なので、応募者は是非参加ください。
・ ペラコンには賞品や記念品などはありません、予めご了承ください。
審査委員会
◆ 審査委員長 遠藤 雅伸(CEDEC運営委員、ゲームデザイナー)「ケルナグール」など
◆ 審査副委員長
三上 浩司(CEDEC運営委員、東京工科大学准教授)
簗瀨 洋平(CEDEC運営委員、ゲームデザイナー)「魔人と失われた王国」など
小谷 浩之(CEDEC運営委員、SCE/ゲームデザイナー)「パタポン」など
山田 倫之(CEDEC運営委員、カプコン/ゲームデザイナー)「大航海時代Online」など
◆ 特別審査委員
堀井 雄二(ゲームデザイナー)「ドラゴンクエスト」シリーズなど
上田 和敏(ゲームデザイナー)「スターフォース」など
岸本 好弘(東京工科大学准教授/ゲームデザイナー)「ファミスタ」など
桝田 省治(ゲームデザイナー)「俺の屍を越えてゆけ」など
時田 貴司(スクウェア・エニックス/プロデューサー)「半熟英雄」など
中 裕司(プロペ/ゲームデザイナー)「ソニック」シリーズなど
松野 泰己(ゲームデザイナー)「伝説のオウガバトル」など
飯田 和敏(ゲームデザイナー)「巨人のドシン」など
松山 洋(サイバーコネクトツー/プロデューサー)「.hack」シリーズなど
藤澤 仁(スクウェア・エニックス/ディレクター)「ドラゴンクエスト」シリーズなど
中村 隆之(ゲームデザイナー)「もじぴったん」など
末弘 秀孝(アクセスゲームズ/ゲームデザイナー)「スパイフィクション」など
外山圭一郎(SCE/ゲームデザイナー)「SIREN」シリーズなど
鈴井 匡伸(ゲームデザイナー)「ゲームセンターCX」など
渡辺 訓章(ゲームデザイナー)「パネキット」など
大倉 純也(SCE/ゲームデザイナー)「GRAVITY DAZE」など
石畑 義文(セガ/プログラマー)「バーチャロン」など
宮川 義之(AppBankGames/プログラマー)「ダンジョンズ&ゴルフ」など
他現在交渉中
◆ 審査委員
荒木 竜馬(スクウェア・エニックス/ディレクター)
飯島 貴光(SCE/ゲームデザイナー)
石川 淳一(エレメンツ/ゲームデザイナー)
澤 智明(グリー/プロデューサー)
塩川 洋介(スクウェア・エニックス/ディレクター)
征矢健太郎(シフト/ゲームデザイナー)
七邊 信重(マルチメディア振興センター/ゲーム研究者)
細山田水紀(セガ/プロデューサー)
本山 博文(バンダイナムコ/ゲームデザイナー)
他現在CEDEC講演者、CEDEC AWARDSノミネート委員に交渉中
注意事項
◆
応募者は、CEDECに関する広報、PRのため、主催者及び、主催者の認める第三者が、営利を目的とせず、応募作品の公開、展示、印刷等(応募作品の画像等の掲出を含む)を無償且つ無期限にて行うことができることを予め、ご承諾ください。
◆ 応募作品は、著作権や名誉毀損等及び、その他第三者の権利を侵害しないようにしてください。
応募作品に関するあらゆる権利が、応募者自身に帰属する、若しくは、第三者の著作物、肖像、商標及び、その他第三者の権利の対象となるものを使用する場合は、当該使用に関する適法な許諾を受けて制作された作品に限ります。
◆ 応募作品は、第三者から所有権、その他の一切の権利について異議を主張されない作品に限ります。
応募作品の権利に関する第三者からの請求、異議の申立、その他権利の主張については、主催者及び、その他関係者は何らの責任も負わないものとし、応募者が自らの責任と費用負担で解決するものとします。
また、第三者の権利侵害に関するお問い合わせ、ご相談については、主催者及び、その他関係者は、一切対応致しません。