ゲームデザイン

ゲームデザイン

公募 GD    AC

「つもり」をデザインする

日時 
9月3日(水) 14:50~15:50
形式 
パネルディスカッション
受講スキル

人間行動に対する興味と理解

受講者が得られるであろう知見

新たなゲームデザイン,UI設計の視座.

セッションの内容

シンプルなコントローラで多自由度キャラを操作した「つもり」,神プレイをした「つもり」,ロード時間の間に作業した「つもり」など,本セッションではユーザが操作した「つもりデザイン」という観点に着目したUIやゲームデザインに関し,具体例を挙げつつ議論を行う.

講師プロフィール

  • 稲見昌彦

    稲見昌彦

    慶應義塾大学

    大学院メディアデザイン研究科

    教授

    自在化技術,人間のI/O拡張,エンタテインメント工学に興味を持つ.現在まで光学迷彩,触覚拡張装置,吸飲感覚提示装置,動体視力増強装置など,人の感覚・知覚に関わるデバイスを各種開発.情報処理学会EC研究会主査,日本VR学会理事,コンピュータエンターテインメント協会理事,CEDEC運営委員等を歴任.米「TIME」誌Coolest Inventions,文化庁メディア芸術祭優秀賞,文部科学大臣表彰若手科学者賞など各賞受賞.

    《講師からのメッセージ》

    人に訴求するゲームを作るには、人を知ることが一番です。コンピュータをハックするように、人をハックする楽しさを共有できればと思います。

  • 簗瀬洋平

    簗瀬洋平

    Unity Technologies Japan

    リード・ゲームデザイン・リサーチャー

    1995年よりゲーム開発に携わり、「ワンダと巨像」「Folks Soul 失われた伝承」「魔人と失われた王国」などのプロジェクトに参加。2012年よりゲームデザイン研究者に転身し、「誰でも神プレイできるシューティングゲーム」にてWISS2013対話発表賞受賞。エンターテインメントコンピューティング2014にて学会参加者全員でプレイするオーガナイズドゲームのデザインを担当。

    《講師からのメッセージ》

    ゲーム研究には様々なアプローチがありますが、実際にデモ用ソフトウェアを作成し、体験をしてもらう工学的手法での研究を行っています。アカデミックに存在する様々な知見をゲーム開発の世界に届け、ゲーム開発のノウハウをアカデミックに紹介し、両者の架け橋になれるよう頑張っていきたいと思います。

  • 前田太郎

    前田太郎

    大阪大学

    大学院情報科学研究科

    教授

    '87東大工学部卒.同年通産省機械技術研究所ロボット工学部研究員.'92より東大先端研助手.'94東大より博士(工学)授与.'97同大学院工学系研究科講師.'04よりNTT CS研主幹研究員.'08より大阪大学大学院情報科学研究科・教授.専門はヒトの感覚・運動の科学的解析と工学的応用.テレイグジスタンス,VR, GVS, ウェアラブル感覚提示.それを用いた人間機能の心理物理的,数理モデル的研究.ヒトの行動意図の最も短い単位を「つもり」と定義し,複雑な入力コマンドを憶えるのでは無く,無意識の反応から「つもり」を推測して複雑な動きをするロボットを思ったように動かせる「つもり制御」技術を提唱している.

    《講師からのメッセージ》

    普段わかったつもりでいる自分自身の「つもり」であっても,それは無から生まれるものではありません.「意図」が生み出されるメカニズムには一定の仕組みや法則があるものです.その仕組みが解ればヒトと機械はもっとなめらかに繋がることが出来るようになります.そしてその機械同士を繋ぐことでヒトとヒトももっと繋がれるようにしたい.そんな研究のお話が出来ればいいと思っています.興味のある方は下記URLをご覧いただければ,我々の研究の要点が見えてくると思います.

    前田研究室
    http://www-hiel.ist.osaka-u.ac.jp/
    MAEDALAB(動画)
    https://www.youtube.com/user/maedalab
    第5回ニコニコ学会研究βシンポジウム『研究100連発』
    https://www.youtube.com/watch?v=dxECtfoGe7Y

  • 共同研究・開発者

    簗瀬洋平,前田太郎.