ゲームデザイン
セッションの内容
現在の家庭用ゲーム機では,汎用的な触覚フィードバックとして,ゲームパッドに内蔵された偏心モータによる振動の提示を行っている.登場時は強烈な訴求力があったものの,17年の時が経った現在では,ユーザに感動や驚きを提供するには必ずしも十分ではない.より高いリアリティの実現のためにはどのような触覚提示手法が存在するのか.また,シンプルな振動でも他のモダリティと組み合わせることで体験の質を向上させられないのか.
本セッションでは,ボイスコイルを触覚ディスプレイとして用いたシステムを始めとする複数のデモンストレーションを通じて,触覚フィードバックがゲーム体験にもたらす新たな可能性を示す.同名のレギュラーセッションにおける講演と併せて,触覚フィードバックを実現するための知識や考え方から具体的な実装手法までを広く共有することを目的とする.
講師プロフィール
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家室証
株式会社CRI・ミドルウェア
エンターテインメント事業推進室
エンジニア
東京大学大学院情報理工学系研究科にて,バーチャルリアリティ(VR),ハプティックインタフェースの研究に従事.
2013年,株式会社CRI・ミドルウェア入社.ミドルウェア及び新規技術に関する研究開発を行う.《講師からのメッセージ》