ビジネス&プロデュース
ゲームのチカラの社会貢献への展開 ~日本初の「シリアスゲームジャム」による英語学習ゲームと、世界の子ども達に発信する数学学習ゲーム「Global Math」の試み~
- 日時
- 9月2日(火) 17:50~18:50
- 形式
- レギュラーセッション
受講スキル | シリアスゲームや社会貢献に興味を持つゲーム開発者、具体的なスキルについては特に要求しない |
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受講者が得られるであろう知見 | シリアスゲーム制作の2つの事例、ゲーム開発者がなすべき社会貢献、エンタテインメントゲームとシリアスゲームのゲームデザインの違い、他業種を巻き込んだゲームジャムイベント開催ノウハウ |
セッションの内容
ゲーム業界が取り組むべき社会貢献活動として、教育業界との協同によるシリアスゲーム制作の実践2例を発表します。①「英語学習」をテーマとした我が国初のシリアスゲームジャム、および②「算数学習」をテーマとし、世界の小学生たちを対象とする「Global Math」、以上の取り組みを紹介します。①では実際に今回のゲームジャムに参加したゲーム開発者と共に、その楽しさとそれによって得られた経験やスキルについてのお話を、また②では「Global Math」プロジェクトの運営者と共に2年間の成果についてお話しし、ゲーム業界からの積極的参加の呼びかけたいを思います。
社会貢献を意識したゲーム制作は、「社会とのコミュニケーションを強化する」という経済産業省ゲーム産業戦略に則ったものです。日本のゲーム開発力をアミューズメントの枠を越えて展開し、「楽しみながら人を成長させるゲームの力」を広く知らしめることを目的として、”社会貢献するゲーム”制作への挑戦「Go for it!」を提案します。
講師プロフィール
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岸本 好弘
東京工科大学
メディア学部
准教授
1959年兵庫県生れ。ナムコ、コーエーでビデオゲーム開発29年、係わった作品は60タイトル以上。2012年から東京工科大学メディア学部特任准教授。研究テーマは「ゲームのチカラを教育・社会に役立てる」。著作に「ゲームはこうしてできている」。好きな食べ物はオムライス。
《講師からのメッセージ》
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二瓶 光
株式会社スクウェア・エニックス
1982年生まれ、福島県出身。
2009年、株式会社スクウェア・エニックスに入社。
2011年に行われた東北ITコンセプト福島GameJamに東京工科大会場で参加したのをきっかけに、ゲームエンジンやライブラリを用いた短期間開発の面白さを知り、以降GrobalGameJam(GGJ)やシリアスゲームジャムなどあちらこちらのGameJamに参加。
主に使用しているゲームエンジンはUnity。 -
星 千枝
株式会社ベネッセホールディングス
インキュベーションセンター EdTech Lab
主任研究員
津田塾大学数学科卒業。在学中は、ESSのディベート活動にいそしむ。卒業後は、金融機関でのシステムアナリストを経て、教育業界へ。都内中学高校や米国シアトルで日米の子どもに数学を指導。2002年ベネッセコーポレーションに入社。研究部門で主に「21世紀に求められる力」について調査研究。2007年よりNPO法人CRET研究員兼務。『21 世紀スキルとしての問題解決力と国際的な評価の枠組み』など、日本テスト学会、行動計量学会、日本統計学会、日本数学教育学会などで学会発表。都内の小学校でも問題解決力について講演。現在は、新規ビジネスとして、問題解決力を身につけるゲームプラットフォーム「グローバルマス」 http://www.globalmath.info/ を研究開発中。
《講師からのメッセージ》
共同研究・開発者
三上 浩司(東京工科大学)
藤本 徹(東京大学)
小野 憲史(IGDA日本)
鈴木 久(ベネッセコーポレーション)
木谷 紀子(ベネッセコーポレーション)
伊藤 彰孝(ベネッセコーポレーション)