ビジネス&プロデュース

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スポンサーシップセッション BP    GD

データに振り回されて失敗したあんなことやこんなこと  ~ゲームのために必要な本当のビジネス・アナリティクス~

日時 
9月4日(木) 13:30~14:30
形式 
レギュラーセッション
受講スキル

■ ゲームアプリ・ソーシャルゲームなどのネットサービスの運営に携わる方々
■ 特に、ゲーム全体の品質や、事業としての成否に対して責任を負う立場の方(プロデューサー、ディレクター等)

受講者が得られるであろう知見

■ アナリスト等が提示してくる、データの適切ではない解釈や、不適切なKPIに振り回されることがなくなります
■ データから「ゲームを面白くする改善点」をどのように見いだすかの事例を知ることができます

セッションの内容

■ ビッグデータという言葉が一般化しつつある昨今、より重要なのは、データを適切に解釈し、価値を生み出す「アナリティクス(分析)」であると言われています。ゲームアプリやソーシャルゲームの世界においても、データからどのようにゲームを面白くする改善点を見いだすかという分析は、以前から課題となっていました。
■ しかし、実際には、データの適切でない解釈や、不適切に設定されたKPI (Key Performance Indicator)のせいで、「データに振り回されて失敗する」という事例はDeNAにおいても多発しており、どうやらそれはDeNAの中だけの話ではないようなのです。
■ そこで、今回の発表では、「データに振り回された失敗」をふまえ、どのようにデータを解釈すれば「ゲームを面白くするための改善点を見いだせるか」についてお話をさせていただきます。
■ CEDEC2013において、ユーザ数(DAU)だけでサービスの盛り上がり具合を丁寧に読み解く講演を行い、分かりやすいという評価をいただきましたが、その際の事例は、あくまで「非常にリアルに作った架空の事例」でした。今回の発表では、分かりやすさはそのままに、より具体的な失敗例を通じて、本当に必要なアナリティクスとはなにかを発表させていただきます。

講師プロフィール

  • 野上 大介

    野上 大介

    株式会社ディー・エヌ・エー

    ビジネスアナリティクス部 アナリティクス・ディベロップメント グループ

    アナリティクス・ストラテジスト

    東京大学大学院修了後、野村総合研究所を経て、DeNAに入社。
    野村総合研究所時代は、経営コンサルタントとして、事業戦略の実現をリサーチ・戦略立案から、戦略具体化・業務改革・計画管理体制構築まで、クライアントの状況に合わせて支援するコンサルティングを実施していた。担当業界は、金融・小売・通信・製造・非営利団体など。
    DeNA入社後は、個別タイトルに関する各種分析・改善提案や、ゲームプラットフォームとしてのMobage全体に関する改善提案、分析に用いる指標の定義をミッションとしつつ、同時に、複数の有力ゲームデベロッパーに対する分析のコンサルティングや、適切な分析を行うためのデータの基盤整備などのエンジニア寄りのタスクも行っている。

    《講師からのメッセージ》

    「数字では表せないものがある、数字に振り回されない肌感覚が大事である」というゲーム作りの現場と、「事業の状況は指標で評価できるため、数字をみて動くことが大事である」というマネジメント層・サポート部署のすれ違いは、かなり普遍的なものですが、特に数字をリアルタイムに把握できるIT業界においては、すれ違いの弊害はかなり大きなものだと感じています。
    特に、データを誤って解釈したり、不適切な指標を設定した場合、その指標・解釈がゲーム作りの現場を振り回してしまい、面白いゲーム作りに専念できない、という場面は、かなりの場所で見られるのではないかと思っています。
    私は、前職でも現職でも、このすれ違いを埋め、現場がより良いサービスを作れる環境にすることを専門としてきましたが、その業務の中で直面した「振り回される事例」を題材にした発表が、より面白く楽しいゲーム・サービスを生み出す参考になれば幸いです。