アカデミック・基盤技術

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公募 AC  

クロスモーダルを利用した感情のデザイン 〜高次の心の動きを作るための工学的手法〜

日時 
9月4日(木) 14:50~15:20
形式 
ショートセッション
受講スキル

バーチャルリアリティ、心理学に関する一般知識。
既存の枠組みにとらわれない新しい体験のデザインに興味のある方。

受講者が得られるであろう知見

心理学の知見を援用することで、工学的に感情を作り出すための手法。
感情の変化に伴ってユーザの意志判断や知的能力、行動を誘導するための手法。

セッションの内容

本発表では、物理的な五感刺激によって感情を喚起する手法について解説する。従来の工学における感情喚起手法は,提示した情報の意味を理解・解釈させることで偶発的に感情を喚起するものであった。一方、心理学等では、身体や環境の情報を刺激として受容・統合することで認知された「自己の現在の身体の状態(身体イメージ)」と経験的に結び付いた感情が相互作用的に生起することが明らかになりつつある。登壇者らは、このような心理処理メカニズムを利用し、感情を作る工学的手法を実現してきた。本発表では、そうした感情を作る手法についていくつかの例を紹介するとともに、ゲームをはじめとするエンタテインメント分野における感情というファクターの応用可能性を探る。

講師プロフィール

  • 櫻井 翔

    櫻井 翔

    東京大学

    情報理工学系研究科

    特任研究員

    2007年群馬大学社会情報学部卒業.2010年東京大学大学院学際情報学府修了.2014年同大学大学院工学系研究科博士課程修了.2014年より同大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻特任研究員,現在に至る.ヒューマンコンピュータインタラクション,感覚間相互作用を利用した主観的体験の合成の研究に従事.博士(工学).日本バーチャルリアリティ学会学会誌に学会参加報告マンガを寄稿するなど,マンガ家としても活動中.

    《講師からのメッセージ》

    感情は偶発的に生じる曖昧なものと考えていませんか?感情が発生するメカニズムは一定の仕組みがあることが明らかになりつつあり,また感情が変化することで意志や行動も変化することがわかっています.こうしたメカニズムを理解することで,ユーザに感情体験を作り出す,あるいはユーザの感情を入力とするプレイが可能になるような、新しいエンタテインメント技術を実現できると考えています.

  • 鳴海拓志

    鳴海拓志

    東京大学

    情報理工学系研究科

    助教

    2006年東京大学工学部システム創成学科卒業.2008年同大学大学院学際情報学府修了.2011年同大学大学院工学系研究科博士課程修了.2011年より同大学情報理工学系研究科知能機械情報学専攻助教,現在に至る.拡張現実感,錯覚を利用した五感インタフェースに関する研究に従事.博士(工学).
    CEDEC2013では「錯覚を利用した新しい体験のデザイン ~感覚、リアリティ、行動を変える技術~」と題し講演.またPERACON2013審査委員を務める.

    《講師からのメッセージ》

    ストーリー以外の演出で工学的に感情を作り出すことができるテクニックは,エンタテインメントの分野で活躍する技術になると考えています.

  • 共同研究・開発者

    谷川智洋(東京大学)
    廣瀬通孝(東京大学)