セッション一覧

アカデミック・基盤技術

団体招待 アカデミック・基盤技術 エンジニアリング  タイムシフト配信:あり

[cgvi×CEDECコラボセッション] ニューラルネットを用いたキャラクター制御

日時 : 8月30日(水) 13:30〜14:30
形式 : レギュラーセッション
難易度 : 中辛(この分野の初心者へ)
写真撮影 :
SNS公開 :
資料公開 : 後日CEDiLにて公開予定です
受講スキル
モーションキャプチャーデータを用いた動作生成等を行った経験のある方
受講者が
得られるで
あろう知見
大量のモーションキャプチャデータを用いたリアルタイムの動作作成手法

セッションの内容
本講演では位相を引数とする神経回路網を用いて3次元動画における人物の動作を実時間で制御する手法を提案している。本手法では神経回路網の重みが歩容動作の位相によって計算される(これをPFNNと呼ぶことにする)。 PFNNでは位相を与えることによって神経回路網の重みがまず計算され、使用者の制御信号、人物の前の状態、三次元仮想空間の幾何形状を入力として、動作が計算される。 歩く、走る、跳ぶ、這い登るといった動作に仮想空間の地形データを当てはめたものを大量に入力として与え、神経回路網の全階層を同時に学習させる。これにより実行時に人物は自動的に環境の三次元形状に適応することができ、でこぼこな地形の上を歩いたり、石を乗り越えたり、障害物を飛び越えたり、低い天井の下をかがみながら進んだりすることができる。本手法では潜在的な変数である歩容の位相を明示的にシステムに組み込むことにより、LSTMといった従来ある自己回帰的手法と比べてより高い品質の動作が生成することができる。また、動作の生成を非常に高速、なおかつ少ないメモリの使用で実現できる。もともとギガバイト単位の容量の動作データであっても学習後の神経回路網の容量は数メガバイトしかなく、また動作もミリ秒単位で計算される。本手法は三次元仮想空間やゲームなどの対話的なアプリケーションにおいて、仮想的な人物を制御するのに向いている。

※ 本招待セッションは、情報処理学会コンピュータグラフィックスとビジュアル情報学研究会とのコラボレーション企画セッションとなります。
情報処理学会コンピュータグラフィックスとビジュアル情報学研究会 公式サイト: http://cgvi.jp/

講演者プロフィール

幸村 琢

幸村 琢
エジンバラ大学
情報学部
准教授
経歴:
2000東京大学理学系研究科情報科学専攻博士。2000−2002 理化学研究所基礎科学特別研究員。2002−2006 香港城市大学助教授。2006−2011 エジンバラ大学講師。2011−現在 エジンバラ大学准教授
《講演者からのメッセージ》

大量のモーションキャプチャーデータを用いた実践的な機械学習手法について話します。

共同研究・開発者

Daniel Holden
齊藤 淳

スポンサーリンク

CEDECにご協力頂いている企業の一覧です。

関連リンク

PERACON2017 CEDEC+KYUSHU 2017 CESAゲーム開発技術ロードマップ2017 ゲーム開発者の生活と仕事に関するアンケート調査 2017 東京ゲームショウ2017

CEDiL

CEDiL

CEDiL CEDEC Digital Library は、過去にCEDECで行われた講演の資料アーカイブです。

CEDECチャンネル

CEDECチャンネル CEDECチャンネルYoutube版