アカデミック・基盤技術
ダンスコンテンツ研究が拓くエンターテインメントイノベーション
ダンスに関する知識。
得られるで
あろう知見
セッションの内容
近年、恋ダンスやPPAPを始めとしたダンス映像コンテンツへの関心、認知度は非常に高まっていると言えます。それに伴い、撮影した実写動画だけでなく、初音ミクを代表としたCGキャラクタのダンスコンテンツも多く登場し、ホログラム技術を用いたバーチャルキャラクタのライブも行われており、こういったダンスコンテンツは今後よりエンターテインメントとして広く用いられていくことが期待されます。
私達、早稲田大学森島研究室の研究グループは、2014年よりダンス班を発足し、2017年までの3年間に渡り、ダンスコンテンツの可能性を示唆する様々なダンスアニメーションに関する研究を行ってきました。本セッションでは、この3年間の中で生まれた3つのアプリケーションアイデアを実現する技術という位置づけで各研究紹介をしていきます。本セッションでご紹介するアプリケーションの内容は以下です。
1. Sindi (楽曲の可視化としての、楽曲入力によるキャラクタの表情及びダンスの自動生成)
2. Parrot (楽曲の歌詞を反映する手話ダンスの自動生成)
3. DanceDJ (ライブパフォーマンスのためのインタラクティブなダンス編集)
今後のダンスアニメーション研究の発展のため、皆様からの貴重なご意見、ご感想をお待ちしています。
講演者プロフィール
岩本 尚也
2017年3月 早稲田大学先進理工学研究科 博士後期課程修了。同年4月よりファーウェイ・ジャパンに勤務。また同年9月より九州大学の客員研究員兼務。学生時代は森島繁生教授の下、コンピュータグラフィクス、特にキャラクタアニメーションのための物理シミュレーションやモーション生成に関する研究に従事。現在はAR/VR技術に関する研究開発を行う。2014年、経済産業省フロンティアメイカーズ採択。CEDEC 2014ではキャラクタの"肉揺れ"に関する技術を発表。早稲田大学アプリケーションコンテスト2015, 2016にて優勝及びレコチョク賞受賞。博士(工学)。
柿塚 亮
早稲田大学 先進理工学研究科 物理学及応用物理学専攻 森島研究室所属
2016年 Visual Computing / グラフィックスとCAD合同シンポジウム ポスター発表
2016年 ACM SIGGRAPH / Eurographics Symposium on Computer Animation Poster 発表
2017年 The 30th International Conference on Computer Animation and Social Agents Oral 発表
森島 繁生
1987年東京大学大学院工学系研究科修了。工学博士。1988年成蹊大学工学部助教授、2001年同教授。2004年早稲田大学先進理工学部応用物理学科教授、現在に至る。ここ数年CEDECでは、毎年講師として、キャラクタアニメーションやテクスチャ合成、レンダリング技術に関する発表をさせて頂いております。今年は、JSTのOngaCRESTおよびOngaACCELプロジェクトの成果の1つとして、ダンスモーション創作・編集・鑑賞支援に関わる研究成果と、キャラクタの2次動作(肉ゆれや肉の盛り上がり)の高速生成手法提案させて頂きます。
共同研究・開発者
加藤卓哉 (早稲田大学)
Hubert P. H. Shum (Northumbria University)
原健太 (明治大学)
岡田成美 (早稲田大学)