受講スキル | 【震災コンテンツに応用できるゲームデザイン・ゲームテクノロジーの紹介と提案】 |
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受講者が得られる | 【震災コンテンツに応用できるゲームデザイン・ゲームテクノロジーの紹介と提案】 |
2011年3月11日に発生した東日本大震災は、いまだにその爪痕を残し、復興の努力が続けられています。この事態に直面し、我々開発者も多くのことを考え、学び、何かできることはないかと悩みました。平時には娯楽を提供することで、より豊かな暮らしを提供するエンターテインメントデザインのノウハウは、非常時に備えてのリテラシー教育にも活用できるはずだという議論は、震災前も続いてきました。不幸にして非常時が現実となってしまった今、今後に備えての取り組みが必要とされています。
本セッションは、コンピュータエンターテインメント開発者や研究者が培ってきた「ゲームデザイン」の技術を、より災害に強い社会づくりに役立てようという試みに関する講演です。
【震災コンテンツに応用できるゲームデザイン・ゲームテクノロジーの紹介と提案】
ゲーム技術は、ゲームにしか使えないと思われがちであるが、実際には、その応用幅は広い。
その実例を、ゲームデザイン、ゲームプログラムの分野において、実例を交えて解説する。
プログラムでは、ゲーム業界ならではのリアルタイム処理とハードウェアのセンサー処理が、いかに他業種でも使えるか、ゲームデザイン分野では、ゲームインターフェイスを応用したゲームニクスについて解説する。また、過去に携わったゲーム技術を応用した「自販機開発」の経験を元に、「災害スマートステーション」の提案をする。震災において、震災前、震災後ともに、ゲーム開発者は役に立てないとの先入観があるが、それを払しょくするための講演を目指したい。
【RISPEC:リスク認知のためのリスク情報共有プラットフォーム】
町の中に潜在的に存在している災害リスクを発見し,そのリスク情報の詳細を他のユーザとシェアできるプラットフォームを提案する.情報提供だけではなく,モバイル端末を利用し,実環境上を移動しながら,他のユーザが投稿した災害情報を実場所で参照し,災害リスク認知を行い,災害に対するイメージをしやすくする.また,ソーシャルゲームのように災害リスクと関係のあるクイズを解答することで,ポイントを獲得し,色々なリワードを獲得する.防災訓練をゲーム仕立てにすることで,楽しみを持たせ,参加者のよく行く場所(自宅や会社,学校等)周辺の災害時が発生する危険等を覚えさせると同時に回避方法等を教える.
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大野 功二
O-Planning
ゲームプランナーおよびテクニカルサポートとしてゲームメーカー様のお手伝いをさせていただいております。
フリーライターとしても活躍しており、今年、3月には「iドコモマーケット(iモード)で売るためのiアプリプログラミング」を発売。
また、今年はライフワークで開発しているゲームエンジンを使ったインタラクティブ楽器"mirage00"を、オーストリアのリンツで開かれるメディアアートの祭典"Ars Electronica 2011"にて発表しました。《講師からのメッセージ》
于 沛超
筑波大学大学院
システム情報工学研究科
博士前期2年
2006年中国東華大学コンピュータサイエンス学部卒,2010年筑波大学大学院システム情報工学研究科知能機能システム専攻在学現在に至る.ゲームテクノロジー, コンピュータエンタテインメントの研究に従事.エンタテインメントコンピューティング研究室(星野准一研)に所属.
吉岡 直人
CEDEC 2011運営委員会
委員長
株式会社スクウェア・エニックス