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受講スキル | データマイニングに関する基礎知識 |
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受講者が得られる | データ活用に関する基礎知識と、応用のヒント |
「ビッグ・データ」と呼ばれる問題領域があります。技術の進展により大量のデータを比較的簡単に入手できるようになりました。しかし、データ量が増大したが故に、そのデータが何を意味し、どんな活用の仕方がありえるのかが簡単にはわからなくなっている問題のことです。これの解決には、確率論や、多変量解析、固有値理論などを用いた数学的モデルを構築し、これを基にした計算機プログラムで大量のデータをマイニングしていくことになります。
本セッションでは、このような取り組みをデータベースからの情報取出しや、開発ツールに応用した事例による、独立したセッションを2本お届けします。それぞれの相違点、共通点などから皆さん自身でのデータ活用のヒントとしてください。
モデレーターはCEDEC運営委員会プログラムワーキンググループリーダーの庄司卓氏です。
【プロファイリング手法によるバグデータベースの活用とチェック作業の効率化への取り組みについて】
デバッグというゲーム制作の最終段階の業務を専門に行う会社から見たゲーム制作での課題
バグ報告内容を集約し分析する(プロファイリング)ことで得られる情報から各ハード毎の傾向と制作時の注意点をプレゼンいたします。
ゲーム制作に携わる皆様に向けて今後の制作のヒントにしていただけるような情報を提供させていただきたいと考えています。
【データ活用で生産性UP!統計分析を伴うツール開発の舞台裏】
本セッションではツール開発技術の共有を目的とする。特にGDCではカバーしきれない言語依存の課題を重点的に扱い、多言語テキストデータに統計分析をもって挑む。開発事例として、「知的な検索で車輪の再開発を防ぐツールデータベース」、「納品前にタイプミスを自動検出するテキストチェッカー」、「顧客の声を可視化して意思決定を支援する評判情報分類サービス」をそれぞれ紹介し、実装が容易な機械学習・言語処理のアルゴリズムと、無償で公開されているOSS・言語資源の組み合わせで、同等のものが再現できることを示す。
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木本 旬
ポールトゥウィン株式会社
札幌スタジオ
部長
1982年 有限会社ハドソン大阪(現 株式会社ハドソン)入社
1998年より株式会社コナミデジタルエンタテインメント札幌
(現 株式会社コナミデジタルエンタテインメント)に所属
2009年より ポールトゥウィン株式会社 勤務
PCエンジンを中心にゲーム制作会社にてゲーム制作に参加
海外勤務も含め20年の間に100タイトル近くのタイトルに携わるもトータルで某PSP有名ソフト1本の販売数に及ばない3流プロデューサーでした。
現在はポールトゥウィン株式会社にてデバッグ業務の管理全般を担当しています。《講師からのメッセージ》
竹村 伸太郎
株式会社バンダイナムコゲームス
開発スタジオ アドバンストテクノロジディビジョン 技術部 技術開発課
プログラマ
1978年生まれ。奈良先端科学技術大学院大学修了。
2008年3月より株式会社バンダイナムコゲームスに在籍。
3Dグラフィックスと自然言語処理の知識を生かし、幅広く社内システムの構築に関わっている。著書に「DirectX+XNA 3Dプログラミング入門」。庄司 卓
CEDEC 2011運営委員会
プログラムワーキンググループ・リーダー
株式会社セガ