TOPプログラム ビジネス&マネージメントこのセッション
受講スキル | オープンソースの特徴に関する基礎知識 |
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受講者が得られる | オープンソース活用の利点と注意点 |
オープンソースの潮流は、技術的にもビジネス的にも無視できないものになっています。これをいかに活用するかは、コンピュータエンターテインメント開発においても重要な課題です。しかし、コマーシャルな開発とは異なる文化を持つオープンソースの世界で開発された成果物を利用するには、相手の考え方や特徴を良く理解する必要があります。
本セッションでは、オープンソースのコマーシャル利用に関する、独立したセッションを2本お届けします。それぞれの相違点、共通点などから皆さん自身でのオープンソース活用方針につなげるきっかけとしてください。
モデレーターはCEDEC運営委員会ビジネス&マネージメント分野プロデューサーの鶴谷武親氏です。
【これだけは知っておきたい!オープンソース利用のお作法】
オープンソースソフトウェア(OSS)は、昨今では組込み製品に限らず、ゲームソフトウェアにも積極的に利用されて、製品の差別化要素の一つとして今後ますますゲームソフトウェアの開発において重要な位置を占めるものと考えられる。OSSの特徴は、ソースコードが無償で入手でき、誰でもが改変でき、かつ最近は高品質なコンポーネントが多いなどである。しかし、OSSを利用する際には著作権者が定めた利用条件を守る必要がある。本セッションでは、OSSの利用条件とはどういうものか、またそれを守るために留意すべきことなど、ゲーム開発者として最低知っておくべきことを解説し、よりOSSの活用が促進されることを意図するものである。
【オープンソース委員会 −セガでの正しいOSS利用に関する取り組み−】
昨今ゲーム開発においてオープンソースソフトウェアの利用は、もはや完全には避けて通れない状況となっています。セガでは2006年に開発関連部署を横断した委員会形式の社内組織を立ち上げ、OSSの正しい利用を徹底させリスクを回避する事を目的として運用しており、今回その活動内容をご紹介します。
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山中 勇毅
株式会社セガ
開発技術部
課長
94年セガ入社。
Dreamcastシステムライブラリ主管等を経て、入社以来開発サポート部門に在籍中。蒔田 修一
株式会社オージス総研
グローバルビジネス推進部
・略歴
入社以来、DOA(Data Oriented Approach, データ中心アプローチ)指向の統合開発ツールや、オブジェクト指向開発環境ツール、UMLモデリングツールの普及活動に携わる。
現在は、OSSの活用促進と適正利用を目的としたコンサルテーションやソリューション販売に従事。
・執筆活動
特許ニュース連載記事『オープンソースソフトウェアを利用した製品開発の現状と課題』(財団法人経済産業調査会発行, No.12980, 13027)
・インタビュー記事
「UML Modeling Case Study Book」(カナリア書房刊, ブレインワークス編集, UMLモデリング推進協議会監修)
吉井 雅人
株式会社オージス総研
グローバルビジネス推進部
2002年 総合電機メーカ入社。フレームワーク等ミドルウェアの開発に携わる。
2007年 オージス総研に入社。アーキテクチャの開発、ITシステムのパフォーマンス改善などを経て、現在はライセンスについての、OSSの活用促進と適正利用を目的としたソリューションに従事。
・執筆活動
特許ニュース連載記事『オープンソースソフトウェアを利用した製品開発の現状と課題』(財団法人経済産業調査会発行, No.12961, 13002)鶴谷 武親
CEDEC 2011運営委員会
プログラムワーキンググループ・ビジネス&マネジメント
ポリゴンマジック株式会社