受講スキル | コンピュータ・グラフィクスのライティングモデルに関する基本的な知識と理解。 |
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受講者が得られる | 最新論文の中から実用性/将来性のあるものについて、日本語による解りやすい解説を受けることができる。 |
コンピュータ・グラフィクスの世界では、常に新しい技術が研究・開発され、多くの論文が発表されている。しかし、国内の多くのゲーム開発の現場では、実用性につながる論文を精査して読みこなすことができる人的リソースは限られている。
本セッションでは、最新グラフィクスの論文の中から、特にゲーム業界に有望と思われる(実用性や将来性を見込める)技術についての紹介・解説を行う。単なる技術紹介のみならず、背景となる知識や実装上の問題点・工夫などにも言及する。
今回は、Shape Matching法を用いた弾性体シミュレーション技術について解説を行う。
Shape Matching法は、厳密には物理的に正確ではないものの、安定・高速でかつ、実装が簡単というゲームに適した多くの利点を持っている。また、近年では、Shape Matching法を基にした多くの拡張手法も提案されている。
本セッションでは、拡張手法を含めた広範な技術解説を行い、さらにDirectX11のCompute Shaderを用いた実装にも言及する。
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田村 尚希
シリコンスタジオ株式会社
R&D統括本部
ソフトウェアエンジニア
1980年愛知県生まれ。東京大学大学院修士課程修了。建築家を志し上京したものの、気づいてみればCG・ゲーム業界にどっぷり浸かっている今日この頃。2007年4月より(株)シリコンスタジオに在籍。トップレンダリストを目指して日々勉強の毎日。最近のマイブームは「隠れマルコフモデル」。
安田 廉
シリコンスタジオ株式会社
R&D統括本部
ソフトウェアエンジニア
大学院ではレンダリング/シミュレーション/GPGPUなど無節操に学び、昨年シリコンスタジオに入社。優しい先輩方に囲まれて楽しい日々を送っております。