カプコンが考えるサウンド制作方法の提案3 -ロストプラネット2編-
インタラクティブミュージックの制作手法とインハウスコンポーザーの開発スタイル
- 日時
- 8月31日(火) 16:30~17:30
- 形式
- セッション(60分)
受講スキル | 中級以上 |
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受講者が得られる | ・オンライン協力プレイ時の通信同期を考慮に入れた各プレイヤーに主観を置くBGM展開設計について |
【セッションの概要】
ゲームサウンド業界を見渡した時に「インタラクティブ・アダプティブミュージック」は、ある種のトレンドであり、いち早く取り組み実装している会社もありますが、まだまだ未開拓な部分もあります。ゲームミュージックは、何よりもユーザの気持ちを揺さぶります。このセッションでは『ロストプラネット2』で取り組んだ手法を紹介しつつ、インタラクティブミュージックを考える上でキーワードとなる「トランジション」と「トリガー」についてのアイディアを提示します。後半では、インハウスコンポーザーたちが直面している現状と、カプコンのコンポーザーが取り組んでいる開発スタイルについて紹介します。
【セッションフロー】
Co-opプレイを基本とした『ロストプラネット2』で実装したインタラクティブミュージックの例を3つ紹介します。基本思想と実際にMTフレームワークに組み込んだ詳細を説明し、プレビューします。
?マルチプレイ時に各プレイヤーを主観に置いたBGM展開設計
?複数のプレイヤーが、別々のシチュエーションから同じシチュエーションへとシームレスにつながるBGM制御の工夫
?離れた位置への座標移動にも対応した発音制御方法
インタラクティブ・アダプティブミュージックのまとめとインハウスコンポーザーが直面している現状分析を行います。
「トータルクオリティコントロール」をキーワードに、
インハウスコンポーザーとして持つべき意識から、
テクニカルデザイン、ミュージックディレクション、といった横軸管理、
情報共有、制作環境構築などのワークフローまで、
カプコンのコンポーザーが取り組んでいる開発スタイルについて説明することで
インハウスコンポーザーとしての「強み」について提案します。
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岸 智也
株式会社カプコン
制作部 サウンド制作室
サウンドディレクター
2001年入社。鬼武者などのプロジェクトで主にカットシーンのサウンドデザインを担当。
"Lost Planet: Extreme Condition"よりサウンドディレクターとして業務に関わる。
サウンドディレクションを行う一方で、ワークフローの効率化、制作環境の構築など、
次世代のゲームサウンド開発を日々模索中。《講師からのメッセージ》
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鈴木 まり香
株式会社カプコン
制作部 サウンド制作室
コンポーザー
2004年入社。"戦国BASARA" "DEAD RISING" "流星のロックマン2"などのプロジェクトで作曲に従事。"LOST PLANET 2"では作曲や曲演出のためのシステム構築などを担当。
《講師からのメッセージ》
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牧野 忠義
株式会社カプコン
制作部 サウンド制作室
コンポーザー
2002年に株式会社ベックに入社。作曲からサウンドデザインまで幅広く手掛けた後、2007年カプコンへ入社。"宝島Z" "Monster Hunter Portable 2ndG"などのプロジェクトで作曲に従事。"Monster Hunter 3(tri-)"では制作メインを担当。現在は楽曲制作業務を主軸に、開発環境の考案や人材育成など多方面で活動中。
《講師からのメッセージ》