受講スキル | ・ゲームスクリプトに対する実務レベルの理解。 |
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受講者が得られる | 異なるサーバー間で協調動作しているスクリプトがメモリイメージを共有する際の問題と解決。 |
本セッションは、複数人同時アクセスタイプのゲームサーバーにおける複数のサーバ上で動作するゲームスクリプト間のメモリイメージ共有手法について運用実績がある「FinalFantasy XI」の問題と解決方法の公開を目的とする。
理想とする聴講者は複数人同時アクセスタイプのゲームサーバーの担当プログラマー及びスクリプターとする。
まず、複数同時アクセスタイプのゲームサーバーにおけるゲームスクリプトの動作原理について簡単に説明する。またメモリイメージの共有による協調動作が必要とされるゲーム仕様について説明する。
次に技術的な話に移り、具体例の説明に必要な技術的基礎知識について説明した後、2001年から2008年までの「FinalFantasy XI」の運用過程におけるゲームスクリプトのメモリイメージ共有を軸に行われた実装と、そこで発生した問題とその解決の繰り返しを時期ごとにどのように解決したかを時系列に沿って説明する。
最後に講演者が考える理想的な実装の提案、懸念要素などについて説明する。
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増永 哲也
株式会社スクウェア・エニックス
技術開発部
ソフトウェア・エンジニア
『Final Fantasy XI』サーバープログラマー、ローカライズエンジニア
CEDEC2009「クェストタイプRPGの欧米言語へのローカライズ手法」セッション講演者