プログラム

TOP>プログラム> 基調講演>このセッション

招待 KN   基調講演 9月1日(水)

ゲームの知能と小説の感覚 ヒトの宇宙の究極(?)問題を考える

  • 瀬名 秀明 作家
日時 
9月1日(水) 09:45~11:05
形式 
基調講演

ゲームと小説は私たちの知能や感覚をどのように刺激するのだろう? たとえば、だるま落としや将棋崩しからテトリスまで、ゲームの醍醐味のひとつに「重力感」への挑戦がある。重力を楽しむことは、私たち人間にとって、もっとも本能的な遊びかもしれない。一方、ソリティアに代表される知的パズルゲームは重力感と無縁であり、近年の大作RPGゲームからはどんどん重力感が失われているように見える。
小説やマンガ、映画でも、たえず重力感のデザインが模索されてきた。宇宙の起源は質量の起源でもある。私たちのコミュニケーションの本質には質量がもたらす「重力感」があるのかもしれない。バーチャルとリアル、という区別ではなく、「重力感」というキーワードでゲームをとらえなおしたらどうなるだろう? 
他にも知能の描き方や感覚の表現など、相違点はありそうだ。ここから私たちの新しい創造性や知能の可能性、新しい遊びのコンセプトが生まれそうな気がする。小説家の立場から自由にアイデアを語ってみたい。

  • 瀬名 秀明

    瀬名 秀明

    作家

    1996年に東北大学大学院薬学研究科(博士課程)を修了、その後、宮城大学看護学部講師(1997年~2000年)、東北大学機械系 特任教授(2006年~2009年)。日本ロボット学会、日本SF作家クラブ、日本推理作家協会、日本文芸家協会、日本バーチャルリアリティ学会、日本生化学会、日本薬学会に所属。
    1995年に「第2回日本ホラー小説大賞」、1998年に「第19回日本SF大賞」を受賞。薬学博士。
    http://researchmap.jp/sena

ページトップへ