セッション内容 |
CRI ミドルウェアは、SEGA SATURN の時代より、一貫して低信頼性メディアの扱いに関する技術に特化した開発を行ってきました。その成果は、ADX,
Sofdec, FileMajikというミドルウェア製品群として、多くのゲーム開発者の皆様にお役立て頂いております。
その内容は、CD-ROM, DVD-ROM, Blu-Ray のように、さまざまな意味で「癖」のあるメディアを乗りこなすための技術です。メカ的に回転するメディアに対して、メカ的に移動する読み取り器を移動させる仕組みであるが故の、内周部と外周部の性能差、リードエラーが発生した場合のリカバリーノウハウ等を充分に知る事で、その使いこなしは大きく変わってきます
(例えば、「10万人が遊んだ時の総ロード時間を短縮するためには、最外周には良く使うデータは配置<<しない>>ほうが良い」というのは、あまり知られていません)。
最近では、Flash-ROM のようにメカ要素の無いメディアですら、そのような特性を示し始めています。本セッションでは、DVDの動作原理の解説や、配置の最適化によるシークの削減などの基本的な事柄から、実際の技術開発経験から得られたミステリアスなノウハウまで、一気に公開します。
具体的な項目は以下の通りです。
1) 光ディスクドライブの動作原理及び特性
2) 一時領域不要の展開処理による展開時間の隠蔽
3) 圧縮技術をスムーズにワークフローに取り入れるための工夫
4) 高速メディア(HDD、メモリースティック、RAMディスクなど)の活用法
5) ファイル配置の最適化 (アクセスログ解析によるファイルのグルーピング)
ロード時間の短縮など、皆様のゲームをより良くするためのお役に立てて頂ければ幸いです。 |