基調講演

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KN

画像を調理する: 面白く、役に立ち、ストーリーのある研究開発のすすめ

日時 
8月24日(水)9:45-11:05
会場 
メインホール
形式 
基調講演
セッションの内容

研究開発に従事する人々に希望は何かと尋ねると、皆一様に「良い研究がしたい」と言う。それでは「良い研究とは何か」と尋ねられると、答えは結構難しい。
私は研究者の基本は、世の中に現実に存在する問題を解いて役に立つ、そして自分はその活動を楽しむことではないかと思う。そういう研究にはストーリーとメッセージがあり、他の人々に理解させ追随させる力がある。このことは、私自身の顔画像の解析・自動運転・多数のカメラを用いたステレオや画像メディア・バイオ細胞追跡・雨を消すスマートヘッドライトなど、さまざまな研究開発‐多少の成功と失敗‐を通じての経験である。
この講演では、それらの研究の内容と、その中で出会った研究開発のストラテジー、哲学、面白い体験談などを紹介したい。皆さん自身が研究をより楽しいと感じ、より生産性のあるものにするために役立つような何かを感じ取ってもらえればと思う。

講演者プロフィール

    金出 武雄

    金出 武雄
    カーネギーメロン大学
    ロボット研究所
    ワイタカー記念全学教授
    1974年京都大学で工学博士号取得後、同助手・助教授を経て、1980年に米国カーネギーメロン大学に移る。1992~2000年世界的に有名な同大学ロボット研究所所長。1998年よりワイタカー記念全学教授の称号を持つ。コンピュータビジョン、マルチメディア、そしてロボット工学において先駆的研究に取り組む。
    主な研究成果には、1981年発表のMPEGなど動画像処理における最も基本的アルゴリズムとされるLucas-Kanade 法、1995年に最初にアメリカ大陸横断した自動運転車Navlab 5、2001年のNFLスーパーボウルで採用された30台以上のロボットカメラで270度の視野の映像を撮影するEye Visionシステム等がある。
    受賞歴としては、京都賞、フランクリン協会バウアー 賞、C & C 賞、大川賞、立石賞特別賞、ACM Allen Newell 賞、IEEE Robotics and Automation パイオニア 賞、国際計算機視覚会議ロー ゼンフェルド生涯業績賞、船井業績賞、人工知能学会業績賞など。米国工学アカデミー外国特別会員。

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