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シリコンスタジオによるHDR出力対応の理論と実践

日時 : 8月25日(木) 14:50~15:50
会場 : R311+312
形式 : レギュラーセッション
難易度 : 中辛(この分野の初心者へ)
写真撮影 :
SNS公開 :
受講スキル
HDRテレビに興味のある方。
HDRテレビで実際に何が変わるのかを知りたい方。
HDRテレビへの対応について知りたい方。
HDRレンダリングに対する基礎的な理解があることが望ましい。
受講者が
得られるで
あろう知見
HDR出力とは実際にどういったものかという理解。
HDR出力対応のための基本的な方法。
より魅力あるHDR映像を出力するための考え方。

セッションの内容
HDRレンダリングが当たり前の手段となって早10年、
ようやくディスプレイデバイスの出力もHDRに対応しつつあります。

HDR出力の概念自体は非常にシンプルで、最低限の対応だけなら難しくありません。
しかし、実際に魅力ある映像をHDR出力するためには、多くの考慮すべき点があります。

例えば、当面はディスプレイの最大輝度は決してHDRとして充分ではないこと。
従来のSDR出力は規格通りではなく、HDR規格への対応と相性が良くないこと。
コンテンツ制作フローレベルで色域を拡張することは、当面は容易ではないこと。
OSレベルでのHDR出力サポートは充分ではなく、プラットフォーム毎の対応が必要になること。
HDR対応テレビの大量導入は現実的ではなく、実際に確認できる環境が充分ではないこと。
等々。

すべてに明確な回答を示せる訳ではありませんが、
シリコンスタジオ株式会社によるHDR出力対応への取り組みと、
そこで得られたさまざまな知見について共有します。

講演者プロフィール

川瀬 正樹

川瀬 正樹
シリコンスタジオ株式会社
ミドルウェア開発部
リード・ソフトウェアエンジニア/シェーダ・アーキテクト
プログラマブル・シェーダ黎明期におけるグラフィクスエンジン開発で、さまざまな基礎技術を考案。現在はシリコンスタジオ株式会社にてYEBISをはじめとするミドルウェア研究開発に従事。得られた知見は、CEDEC/GDC/SIGGRAPHなどの技術講演で業界への共有を図っている。CEDEC AWARD 2009 プログラミング・開発環境部門ノミネート。
《講演者からのメッセージ》

HDR出力は、解像度の向上以上に視覚に与える効果が大きく、大変魅力的な技術です。
しかし、HDRを活かせる映像で実際に比較してみないと違いが判りにくいこと、表示できる環境がまだまだ一般に普及していないことなどから、なかなか魅力を伝えられないのが難点です。
CEDECではシリコンスタジオブースでのデモ展示も行いますので、講演と合わせて少しでも魅力を伝えられればと思います。

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