エンジニアリング
360度動画の基礎知識:魚眼レンズの歪曲補正とリアルタイム・イメージ・スティッチングについて
360度動画・ライブストリーミング、アプリケーション開発、プラットホーム開発に興味のあるエンジニア
得られるで
あろう知見
・Shaderによるアルゴリズムの実装方法
・実装に必要となる情報の取り方
・リトルプラネットなどの360度動画アレンジのアルゴリズムと実装
セッションの内容
複数の魚眼レンズで構成された360度映像用の市販のカメラや、リグで複数台接続されたアクションカメラによって撮影された複数の映像は、撮影してすぐに見られるというわけではなく、プログラムやツールによって1つの映像に張り合わせる作業が必要です。
この作業はイメージ・スティッチングと言われ、通常はカメラ会社の提供するコンバーターやアプリケーション、もしくは職人的なスキルを必要とする市販のツールによって行います。
しかし、Shaderを書いているゲーム開発者であれば、魚眼レンズの歪曲補正のスキルを追加で学ぶことで、こうしたツールやアプリケーションの構造を理解し、自分で開発、もしくはアレンジできるようになります。また、動画ではなくライブ・ストリーミングを行う場合は、自分でイメージ・スティッチングを実装できることが有利になります。
本講演は、複数の魚眼レンズの映像から1つの360度映像を得るために、魚眼レンズの仕様などの情報集めから、リアルタイム・イメージ・スティッチングのShader実装までを解説します。
また、この技術の実例としてDeNAのライブ・ストリーミングサービス「SHOWROOM VR」の紹介や、投影アルゴリズムをアレンジした「リトルプラネット」のようなイフェクトの解説も行います。
講演者プロフィール
小倉 豪放
ほぼ20年にわたって技術サーベイ、プロトタイピング、プロジェクトローンチを業務とする。
CEDEC運営委員。