アカデミック・基盤技術

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公募 AC    PRD

「テストプレイと微調整を繰り返す」の先へ − 科学的な操作性能モデルによるインタフェース設計と難易度設計の支援

日時 : 8月25日(木) 10:00~11:00
会場 : R413
形式 : レギュラーセッション
難易度 : 辛口(ある程度の経験がある人へ)
写真撮影 :
SNS公開 :
資料公開 : なし
受講スキル
ユーザインタフェース (UI)設計に関わる方,特にグラフィカルユーザインタフェース (GUI)設計に関わる方.
受講者が
得られるで
あろう知見
コンピュータの画面設計や操作性能に関して,国内・国外のアカデミックで蓄積されてきた知識を獲得できます.本講演では「ゲーム制作でこの知見を利用するならば」とアレンジしてプレゼンするので,理解が促されると思います.

セッションの内容
画面設計と基礎的な操作性能,およびレベルデザインに関するインタラクション研究について解説します.
指やペンでのタッチ操作を例に考えてみると,ボタンが小さすぎると押すまでに時間がかかりますし,タッチミスも増えてしまいます.では大きくすれば解決かというと,画面構成のプランもあるので操作性だけを優先できない,という都合もあるでしょう.
「これでは小さすぎて押しにくいから,あと3ピクセルだけ大きくしてみよう」,「このくらいの押しやすさを保ちつつ,もう少しだけ小さくしよう」と試行錯誤しているのであれば,インタラクション研究が積み重ねてきた知見が一助になります.たとえば選択時間や選択ミス率は,ボタンの大きさや配置から高精度に予測できるモデルがあります.
この他にも,橋を渡るようなタスク,タブレット端末を傾ける操作,ステアリングコントローラでの運転などを含め,ゲームの設計に応用可能な知見を多く解説します.

講演者プロフィール

山中 祥太

山中 祥太
独立行政法人 日本学術振興会
特別研究員PD
2011年明治大学理工学部情報科学科卒業,2013年明治大学大学院理工学研究科博士前期課程修了,2016年同研究科博士後期課程修了.博士(工学).2013年より明治大学理工学部助手,2015年より日本学術振興会特別研究員DC2,2016年より日本学術振興会特別研究員PD,現在に至る.ユーザインタフェース研究,特にポインティング手法とパフォーマンスモデルに興味を持つ.情報処理学会HCI研究会学生奨励賞,同研究会貢献賞,第15回ヒューマンインタフェース学会論文賞を受賞.
《講演者からのメッセージ》

本講演では,画面設計とレベルデザインに関するインタラクション研究について解説します.
指やペンでのタッチ操作を考えてみると,ボタンが小さすぎると押すまでに時間がかかりますし,タッチミスも増えてしまいます.ではボタンを大きくすれば解決かというと,画面構成のプランもあるので操作性だけを優先できない,という都合もあるでしょう.この操作難易度のチューニングは,レベルデザインにおいても悩みどころだと思います.
インタラクション分野では,操作対象のパラメータに基づいてパフォーマンス(操作性能)をモデル化する研究が多く行われています.本講演では,基礎的な知識から最新の研究にいたるまで分かりやすく解説します.

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