TOPプログラム アカデミック・基盤技術このセッション
受講スキル | バーチャルリアリティ、拡張現実感に関する一般知識。 |
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受講者が得られる | 錯覚を応用する新しい技術を用いる事で、これまでにないユーザ体験が提供出来ること。 簡単なセットアップで触覚、嗅覚、味覚、満腹感など多様な感覚を提示するための手法。ユーザの判断やリアリティ、行動にバイアスをかける体験誘導のための手法。 |
セッションの内容
これまで、臨場感の高い体験を提供するための技術は、映像の精細度を向上させる、立体音響を利用する等、より現実に近い感覚刺激を作り出すことを目標としたアプローチによって発展してきた。一方で、人間が感じるリアリティの高さや体験の意味付けと、感覚刺激の忠実度は必ずしも一致しない。それを最も体現しているのが「錯覚」である。本発表ではゲームをはじめとするエンタテインメントシステムにおいて新しい体験をデザインするための新しいアプローチとして、錯覚を積極的に利用することで、人間の感覚やリアリティ、感情などの主観を人工的に作り出す拡張現実感技術、さらには人間の行動や生活を変える行動誘発技術についていくつかの例を紹介する。
※ 開催日時を変更いたしました。(8/9追加情報)
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鳴海拓志
東京大学
情報理工学系研究科
助教
2006年東京大学工学部システム創成学科卒業.2008年同大学大学院学際情報学府修了.2011年同大学大学院工学系研究科博士課程修了.2011年より同大学情報理工学系研究科知能機械情報学専攻助教,現在に至る.拡張現実感,錯覚を利用した五感インタフェースに関する研究に従事.博士(工学).