万波先生と対局してみる
(吉岡)
練習問題を解いて、少し慣れたところで、いよいよ実戦です。プロ棋士四段の万波佳奈先生が、三宅さん、Johnさん、朝倉さんの三名を一度に相手してくれました。「多面打ち」というやつです。しかも、あらかじめ盤上に黒石を4つ置かせて頂いての対局です。「九路盤」(きゅうろばん) には、9x9しか打つ場所がないですから、ここにあらかじめ4つ石を置いておけるというのは、とても有利な立場からのスタートです。が、相手は囲碁で生計を立てているプロ。さて、どうなりましたか。三宅さん、最初から頭抱えていますが?
(王先生)
みなさん、プロとの指導碁が初めてとのことで最初は少し緊張されていたようですね。ただ局面が進むにつれて徐々に3人の個性が盤上に表れてきました。三宅さん、朝倉さんはしっかり戦略を立てて打たれていたようで、この石は捨ててもこっちで陣地を取ればいいとか、碁盤全体をしっかり見て、大局観のある打ち方をされていました。一方のJohnさんは普段の攻め中心の棋風から、攻めと守りのバランスのいい打ち方に変わっていました。3人とも自分の個性を発揮しつつ、万波先生にうまく導かれながら、すごくいい碁を打たれていたと思います。