レギュラーセッション

IVRC30周年 - VR作品の制作・展示を通じた教育の歩みとこれから

講演形式
レギュラーセッション
講演時間
08月24日(木) 13:30 〜 14:30
講演ルーム
第2会場
受講スキル

作品の企画・制作・展示を通じた教育・人材育成に興味のある方。学生向けコンテストの企画や運営に興味のある方。

得られる知見

IVRCの軌跡、参加学生に与えてきた影響、ゲーム業界とのかかわり、優秀な人材を発掘するコンテストの設計、VR作品制作・展示を通じた教育の展望

セッションの内容

 日本バーチャルリアリティ学会の主催するIVRCは、1993年に『学生対抗手作りバーチャルリアリティコンテスト』として誕生し、30年にわたってVR・インタラクティブ作品に対する学生の挑戦を受け止める登竜門であり続けてきました。かつてのIVRC参加者で、いまは研究者・クリエイター・エンジニアとして一線で活躍する方々も多くいます。一方で、この数年でVR・インタラクティブ作品を取り巻く状況は大きく変化し、IVRCもコンテストからチャレンジへの改革やメタバース部門の新規設立など挑戦を続けています。

 このセッションでは、IVRCの歴史とともに、人材育成やゲーム業界との関わりにおいてIVRCが果たしてきた役割を振り返ります。また、VR技術が普及期に入り作品発表の場も多様化する中で、IVRCが特徴とする『作品の企画・制作・展示を通じた教育』はどう変化すべきなのかを議論します。

安藤 英由樹

大阪芸術大学

アートサイエンス学科

教授

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<講演者プロフィール>

ヒトの感覚-知覚-運動の原理をもとにVR、AR、XRの分野を中心に錯覚利用インタフェース、医師と共同して手術追体験トレーニングシステム、 Wellbeingを実現する情報技術と社会デザインなどの研究に従事。70篇以上の論文、50件以上の特許など基礎研究に加え、芸術表現としての先端的科学技術の社会貢献にも関心を寄せ、自らも作品制作を行なう。IVRC97,98総合優勝,第12回文化庁メディア芸術祭優秀賞、ARS ELECTRONICA PRIX Honorary Mention受賞(2009, 2011) 等。

<受講者へのメッセージ>

学生の時の経験が,どう将来に影響を与えたのかについて,話したいと思います.
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亀岡 嵩幸

筑波大学

システム情報系

研究員

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<講演者プロフィール>

2023年電気通信大学情報学専攻博士後期課程終了。博士(工学)。日本学術振興会特別研究員DC1。現在筑波大学システム情報系研究員として触覚、VR、HCIをテーマに研究に従事。

<受講者へのメッセージ>

IVRC2015にて失禁体験装置を開発したことが私の人生の大きな転換点の一つとなりました。紆余曲折を経て現在はIVRC実行委員として活動しつつ、本年ではメタバース部門の新規立ち上げを任せていただけるようになりました。これまでの私とIVRCの関係とIVRCに関わる全ての人に向けたメッセージをお伝えしたいと思います。
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𥱋瀨 洋平

ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社

アドボケイト

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<講演者プロフィール>

1995年よりゲームデザイナー/シナリオライターとしてゲーム開発に従事。「ワンダと巨像」「魔人と失われた王国」などの作品に携わる。2013年よりユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社(現株式会社)に勤務し、学術とゲーム産業の橋渡しをするために活動。「誰でも神プレイできるシューティングゲーム」でWISS2015対話発表賞。「Unlimited Corridor」で第20回文化庁メディア芸術祭エンタテインメント部門優秀賞を受賞。東京大学先端科学技術研究センター連携研究員、大阪芸術大学客員教授を兼務。

<受講者へのメッセージ>


私は高校生の頃に体験したVRによってゲーム開発の世界へ導かれ、ゲーム開発に関わることによってアカデミアの世界に戻ることになりました。IVRCはまさにその中核にあるイベントでCEDECの場でIVRCについて語ることになるとはたいへん感慨深いです。クリエイティブな人材があふれるIVRCについてご存知ない方はぜひいらしてください!
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三武裕玄

明治大学

先端メディアサイエンス学科

准教授

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<講演者プロフィール>

2011年 東京工業大学大学院 知能システム工学専攻博士終了、同大学精密工学研究所助教を経て2020年より明治大学先端メディアサイエンス学科准教授。主な研究対象はCGキャラクタエージェント、アバター技術、ソーシャルVRの利活用など。
2004年に作品「Kobito -Virtual Brownies」でのIVRC参加を機にキャラクタ・VRの研究を志し、以後も研究成果を応用して「AGC バーチャルコンシェルジュ朝比奈硝子」「東工大 × ソードアート・オンライン ユイに会いに行こう!」等のキャラクタエージェントを制作・展示。

<受講者へのメッセージ>

IVRCの運営に携わっていると、毎年どんな作品がでてくるかとわくわくします。今年はメタバース部門立ち上げという大きな変化も起こしていきます。お楽しみください。
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