レギュラーセッション

オルタナティブな生成AIと創る未来 — AIと人の共創による創造性の拡張

講演形式
レギュラーセッション
講演時間
08月24日(木) 11:20 〜 12:20
講演ルーム
第8会場
受講スキル

AIを使った創作、AIが人の創造性に与える影響に興味のある方

得られる知見

現行の生成AIモデルの可能性と問題点、AIと人の創造性の関係性、AIとともに創作する未来におけるクリエイターの心構え

セッションの内容

現在の生成AIブームの影で、アーティストやクリエイターの仕事や文化そのものに対する影響が懸念されている。DALL-Eなどのモデルに代表される、人の創作物を総体として模倣して生成するようなあり方が、生成AIの望ましいかたちなのだろうか。2000年前後からAIの創作活動への応用を模索してきた講師が、AIが切り開く新しい可能性を紹介するとともに、社会にとって、われわれの文化にとって真に価値のある生成AIのオルタナティブなあり方や、AIとともに創作する未来における心構えを提言する。

徳井直生

株式会社 Qosmo

代表取締役

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<講演者プロフィール>

「アートとテクノロジーを通じて人類の創造性を拡張する」をビジョンに掲げ、主にアートや音楽などのクリエイティブ領域においてAI利活用の可能性を広げる作品・ツールの制作や企業R&D案件を多数手掛ける。代表作品のAI DJ他これまでに発表した作品は国際的にも高く評価され、ニューヨークMoMAやロンドンのバービカン・センターなどで展示された。2021年1月、これまでの活動にもとづいて、AI技術と人間の関係性の未来像を提示した『創るためのAI - 機械と創造性のはてしない物語』を出版し2021年度大川出版賞を受賞。アーティスト/研究者/DJとして技術と創造性の交わる幅広い世界で活動を続ける。東京大学工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。慶應義塾大学特別招聘准教授。

<受講者へのメッセージ>

AIがアートなどの創作やクリエイターの仕事に与える影響などについて、テクノロジーの歴史を振り返りつつ、世間で行われている議論とは一味違った視点を提供できればと思っています。AIがもたらし得るネガティブな影響を把握した上で、AIが可能にする新しい創作のかたち、人の創造性の未来に明るい展望を持って会場を後にしていただけると信じています。
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