レギュラーセッション

「白猫GOLF」における “問題解決型TA” の制作フロー最適化事例 ~“ツールをつくらないTA” の価値とキャリアについて

講演形式
レギュラーセッション
講演時間
08月23日(水) 17:50 〜 18:50
講演ルーム
第7会場
受講スキル

現役TAの方、TAを育成評価する立場の方、TAを目指している方

得られる知見

アート制作を効率化する業務の企画運営事例、ツール開発系TAの “ツール開発” 以外の能力開発事例

セッションの内容

 コロプラのTAグループでは、「白猫GOLF」の開発にあたり、背景制作フローの最適化を通じて1マップあたりの制作工数を2.5人月から0.5人月まで圧縮しました。本セッションではその圧縮事例と、その中で担当TAが果たした役割について、ご紹介します。また、その中で行った問題の発見と解決、またそれらを実績として持つTAの価値とキャリアについて、私たちの考え方についてお話しします。

 昨今では「TAの役割は問題解決である」と言われることが多々あります。そして実際に多くのTAが、「ツール開発能力」によって日々多くの問題を解決し続けています。ですが当然ながら、ツール開発がTAのすべてではありません。そこで、TAが持ちうるツール開発以外の側面、ツール開発に至るまでの過程や、ツール開発が生んだ価値の運用、非管理職系ミドルキャリアとしての “ツールをつくらないTA” について、実例を交えてお話ししたいと思います。

※なお本セッションでは、主に「ツール開発を得意とするエンジニア系TA」について取り上げます。断りなく「TA」と呼んだ場合は、このタイプのTAを念頭に置いていることをご了解ください。

荒井 悠太

株式会社コロプラ

テクノロジー推進本部 技術研究部 TAグループ

マネージャー

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<講演者プロフィール>

学際系大学院を修了後、プログラマとして任天堂株式会社へ入社。在職中に3DCG専門スクールを経てTAに転向し、2017年に株式会社コロプラへ入社。
パイプライン開発と制作アドバイザリーを軸に全社横断のTA組織を立ち上げ、ランタイム技術とアート制作に向けて拡張しながらTAのマネジメントに従事。
『白猫GOLF』では担当TAのサポートとツール開発に携わる。

<受講者へのメッセージ>

本セッションでは、主にツール開発を担当するエンジニア系TAを取り上げます。
「TAの仕事はツール開発ではない」とはよく言われるものの、実際にツール開発から距離を置こうとした事例を見聞きする機会は多くありません。ミドル層のTAであれば尚更です。それを実際にやってみました。本セッションでは技術的な話題は扱いません。TAを取り巻くひとつの考え方、あるいはキャリア開発のいち事例として、皆様のご参考になれば嬉しく思います。
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平林 鈴子

株式会社コロプラ

テクノロジー推進本部 技術研究部 TAグループ

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<講演者プロフィール>

他業種のプログラマーからTAに転向し、2018年に株式会社コロプラへ入社。
TAとして、アート制作の仕組みづくりや多職種間の交渉役や調整役を担う。
『白猫GOLF』では制作フロー全体の把握と改善、ツール開発を担当。

<受講者へのメッセージ>

制作に追われていると、目前の課題を解決することに注力しがちで気がついた時には誰もわからないフローになっていることがあります。
今回は、制作現場から一歩引いた立場から課題の根本的な解決を目指しました。
皆様に何かしら参考になったと思っていただければ幸いです。
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