レギュラーセッション

『ロマンシング サガ リ・ユニバース』に適用したクラウド完結型のモバイルゲーム自動テストシステム完成までの軌跡

対象プラットフォーム:モバイル
講演形式
レギュラーセッション
講演時間
08月24日(木) 16:30 〜 17:30
講演ルーム
第6会場
受講スキル

・運営型モバイルゲームの品質向上を目指している方

・これから自動テストの導入を検討している方

・自動テストは導入しているが、システムやテストスクリプトのメンテナンスに苦労されている方

・オンプレミスの自動テスト用の端末管理に苦労されている方

得られる知見

・長期運営型モバイルゲームのテスト実行の課題と自動テストの有効性

・クラウドに完結した自動テスト実行環境構築時の様々な技術的課題を解決する方法

・4年間運用されてきたモバイルゲームへの自動テストの実運用事例

セッションの内容

運営型モバイルゲームは致命的な不具合がなくても、そこに「おもしろさ」がなければ長期的な運営は困難を極めます。

しかしながら、運営型モバイルゲームはテスト実行コストが増加し続ける傾向にあり、「おもしろさ」のテストに時間を

かけることが難しくなっています。

テスト自動化はテスト実行コストを下げるための有効な手段の一つとされていますが、そこには様々な課題が存在します。

本講演では、ゲームに特化した自動テストフレームワークである Airtest を AWS Device Farm 上で動作させることで

クラウド完結にした、自動テストシステムをご紹介します。

システムを実現する過程で遭遇した課題とその解決策をご紹介するので、テスト自動化の導入をご検討されている方、

オンプレミスの端末管理に苦労されている方の力になれればと思います。

さらに、『ロマンシング サガ リ・ユニバース』に自動テストシステムを適用した事例もお話しします。

山﨑 友貴

株式会社アカツキゲームス

研究開発部

QAエンジニア

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<講演者プロフィール>

2015年にアカツキへ新卒入社。クライアントエンジニアとしてIPタイトルのゲーム開発に携わる。2017年よりクライアントエンジニアのリーダーを務め、コアロジックの開発やチームマネジメントに従事。現在はQA自動化を行うためのQA Engineering組織をアカツキゲームスで立ち上げ、QAエンジニアとしてQA領域の課題解決を行っている。

<受講者へのメッセージ>

長期に運営されているゲームの品質を保ち続けることは本当に難しいことだと思っています。増え続けるテスト実行コストに悩まれている方も多いのではないでしょうか?

その解決策として私たちは Airtest や AWS Device Farm を用いたクラウド環境での自動テストを試みましたが、楽に実行できる環境を整えるのに大変苦労しました。モバイルゲームの自動テストは事例が少ないため、同じ課題に直面している方々の助けになれればと思っています!そして、モバイルゲームの自動テスト事例がもっと増えていくことを願っています。ぜひご参加ください!
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氏平 誠司

株式会社アカツキゲームス

ゲーム事業部

サーバエンジニア

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<講演者プロフィール>

津山高専卒業。2018年に株式会社アカツキ入社。
現在は株式会社アカツキゲームスのSREとして、モバイルゲームの運用性の向上や各種自動化に取り組んでいる。

<受講者へのメッセージ>

運用型モバイルゲームは運用する期間が長くなっていくほど、機能やコンテンツに対する検証工数が増えていきます。
今回は検証にスケーラビリティをもたせられるように自動テストのシステム開発に取り組みました。
また、運用後にシステム導入に至ったので、その知見も紹介できればと思います。
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共同研究・開発者

益子 直(株式会社アカツキゲームス 研究開発部)
小山 竜之介(株式会社アカツキゲームス ゲーム事業部)
小俣 裕一