リズムアクションゲーム制作に興味のある方
インタラクティブ・ミュージック制作に興味のある方
小学校卒業程度の音楽知識がある方
Wwiseなどのサウンド制作ミドルウェアをある程度理解している方
リズムアクションゲーム制作におけるゲームとサウンドの同期手法
インタラクティブ・ミュージック制作の手法と実装方法
本セッションでは、すべての要素が音楽とシンクロするゲーム「Hi-Fi RUSH」を制作する上で用いた手法を共有します。
本作ではゲームプレイ、カットシーン、イベントを通してほぼ全編ノンストップで音楽とゲーム内の要素をシンクロさせています。音楽とシンクロしながらも、プレイヤーが任意のタイミングで操作可能なアクションゲームであることから、プログラミングとサウンドの両面から連携して制作にあたる必要がありました。その過程で、どのように音楽にあわせた操作や、演出に落としこむかといった技術的な課題や、プレイフィール向上の為に制作において苦労した点、工夫した点などをサウンドデザイン、プログラミングそれぞれの視点から共有します。
また、本作の特色の一つでもある、プレイヤーや敵の攻撃アクションで同期する楽器効果音の制作手法についても共有します。
中村 祐二
ゼニマックス・アジア株式会社
Tango Gameworks
リードプログラマー
<講演者プロフィール>
『サイコブレイク2』ではプログラマーとして、主にボス戦などを担当しました。
『Hi-Fi RUSH』ではリードプログラマーとして、主にプレイヤーとアプリ側の音楽同期システムの作成を担当しました。
<受講者へのメッセージ>
前半は音楽的な単語は出てきますが、小学校レベルの知識があれば問題ありませんので、気後れせずに受講して頂ければ幸いです。
小堀 修一
ゼニマックス・アジア株式会社
Tango Gameworks
オーディオディレクター／コンポーザー
<講演者プロフィール>
『サイコブレイク（The Evil Within）』『サイコブレイク2（The Evil Within 2）』『Ghostwire: Tokyo』の制作に携わる。
Hi-Fi RUSHではオーディオディレクター／作曲を担当。
<受講者へのメッセージ>
サウンド担当がゲームシステムや遊びにも深く関わる必要がある、数少ないジャンルの一つといえるかもしれません。
これまでにありそうでなかったものを形にするには様々な問題や課題がありましたが、サウンド担当として開発初期から関わり、さまざまなことで得た経験をお話できれば幸いです。
山口 誠
ゼニマックス・アジア株式会社
Tango Gameworks
リードサウンドデザイナー
<講演者プロフィール>
2003年には別会社にてゲームデザイナー・サウンドインプリメンターとしてプロジェクトに参加。その後サウンドデザイナーとして複数のタイトルに携わる。
2012年に現在のTango Gameworksへ入社。『サイコブレイク』『サイコブレイク2』等のプロジェクトを経て、『Hi-Fi RUSH』ではリードサウンドデザイナーとして制作に従事。
<受講者へのメッセージ>
裏谷 玲央
REI MUSIC
フリーランス
作曲家
<講演者プロフィール>
株式会社カプコンにてモンスターハンターシリーズの楽曲を数多く手掛け、2019年に独立。
【主な代表作】
ライザのアトリエ3 〜終わりの錬金術士と秘密の鍵〜
メグとばけもの
Hi-Fi RUSH
ファイナルファンタジー ピクセルリマスター
モンスターハンターシリーズなど
<受講者へのメッセージ>
アクションした時、攻撃した時、あらゆる動きが音楽にシンクロするのがHi-Fi RUSHです。
その中で、プレイ中の爽快さに一役買っている楽器効果音（InstFx）というものがあります。
ただ、音楽の調に合わせるだけではダメで、実現にはたくさんの苦悩があり・・・。
その辺りのお話を中心にできればと思います。