視聴者を参加者にしてしまう技術 : トーナメント実況編


講演形式
レギュラーセッション
講演時間
09月06日(金) 14:50 〜 15:50
資料公開
予定あり
受講スキル

Twitchサービスの利用経験、実況をした経験、ゲーム開発の経験など

得られる知見

トーナメント実施におけるビデオストリーミングの設計と実装の方法

セッションの内容

Space Sweeper + Genvid + Twitch + OBS + RTMP + SRS + libffmpeg

高速シューティングゲームSpace Sweeper(https://kknn.itch.io/spsw)のトーナメントは、ローカル4人マルチプレイで行われます。ゲームにインタラクティブ・ストリーミング・エンジンのGenvidを実装しTwitch上で配信することで、視聴者がTwitch上からゲーム内にアイテムを送信、プレイヤーのサポートをしたり邪魔したりすることができるようになります。トーナメント実況時のシステムとしては、ゲームの画面を Genvid SDK経由でTwitchに送信する際、トーナメント実況用の独立したカメラを使って実況者を撮影し、RTMPでSRSに送信します。Space Sweeperの観戦用クライアントがAWSで動作していて、この観戦用クライアントがSRSに接続してRTMPを受信し、画面にPinPを表示します。PinPの表示モードは、ゲームのキーボードで操作できます。

このシステムの全体をどう実装し、CPU負荷、通信帯域、遅延がどの程度になったかをくわしくレポートします。

中嶋謙互

Genvid Technologies Japan

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<講演者プロフィール>

小学生の時からゲームプログラミングを始める。ブラウザ向けMMORPG、PC用マルチプレイゲーム、家庭用ゲームを経て、2000年にオンラインゲーム用ミドルウェアVCEを開発し、日本の標準基盤として定着させる。 2010年以降はインディゲーム開発やクラウドゲームのプラットフォーム開発に従事し、2016年より、株式会社モノビットのCTO(現職)。富山在住。 著書「クラウドゲームをつくる技術(技術評論社)」「オンラインゲームを支える技術(技術評論社)」個人で開発中のSpaceSweeper (https://kknn.itch.io/spsw)にGenvidを実装、ユーザーとして活用しています。

<受講者へのメッセージ>

ゲームのトーナメント実況において、ゲームプログラムへの組み込みからTwitchオーバーレイを含んだ視聴者参加までの全体像と、それを支える技術が一気通貫で説明されることは少ないと思います。この機会にぜひ、全体像の把握をしていただければと思います。
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