AR環境におけるより良いフォント選びのガイドラインについて


講演形式
ショートセッション
講演時間
09月04日(水) 11:20 〜 11:45
資料公開
予定あり
受講スキル

・UIデザイナーなどゲームにおけるUIデザインを決定する方

・プランナー

・プロデューサー

・ディレクター

得られる知見

・AR環境で読みやすいフォント選び

・メディアの性質に応じた適切なフォント選定の重要性

セッションの内容

フォントワークス は、東京大学大学院情報工学系研究科 廣瀬・谷川・鳴海研究室、電気通信大学情報理工学研究科広田研究室と共同で、拡張現実感(Augmented Reality)環境において文字情報を提示する際に、どのような観点からフォントを選ぶことが適切かという研究を行なっています。 一口にARといっても、スマートフォンやタブレット端末を利用したものから、個人向けウェアラブル端末や車載のヘッドアップディスプレイを利用するものまで、幅広い利用環境・対応端末が考えられます。そのため、AR環境において適切なフォントを選択するためには、まず、文字情報が提示される目的や状況を明確にしておくことが必要となります。その研究内容について、ご紹介いたします。

キム ミンヨン

フォントワークス株式会社

マーケティング部マーケティングコミュニケーショングループ

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<講演者プロフィール>

学部から修士まで培ったタイポグラフィの知識を活かして、フォント業界に従事してきました。書体制作のプロジェクトマネジャーを経て、現在はフォントワークスのOEM・カスタムフォントを中心にマーケティングの仕事をしています。様々なモノや環境にフォントの可能性を広げ、少しでも多くの人が文字を選ぶ楽しさを実感できるようなPR活動に勤しんでいます。

<受講者へのメッセージ>

フォントワークスはバラエティ豊かな高品質フォントの提供だけでなく、常にテクノロジーの変化と共に進歩し、発展してきました。これから先も、どのようなメディアの変化があったとしても、当社はその環境に適切な文字表現とはなにかを追求し続けます。
今回は、東京大学・電気通信大学との共同研究の裏側を、初めて公の場で発表します。テクノロジーの変化に応じたフォントの研究開発に対する当社の熱意が伝わり、フォントワークスのフォントなら安心して使えると思っていただけたら幸いです。
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櫻井翔

電気通信大学

情報理工学研究科 情報学専攻 広田研究室

特任助教

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<講演者プロフィール>

2014年東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了.同大学大学院情報理工学系研究科特任研究員,首都大学東京システムデザイン学部特任助教を経て,2016年電気通信大学大学院情報理工学研究科情報学専攻特任助教(現職).人間の情報処理メカニズムを利用して認知・行動の変容を導くVR【Metaphysical VR】の研究に従事.博士(工学).マンガ家.

<受講者へのメッセージ>

VRやARが一般社会に浸透し始めている現在,計算機で生成した情報の実空間重畳提示は既に珍しい事例ではなくなりつつあります.こうした情報提示技術の活用場面のさらなる拡大を目指す上では,提示情報の見やすさの追求も一つの課題であると考えます.そして,それは文字情報についても例外ではありません.
現在,フォントワークス株式会社・東京大学・電気通信大学では,AR環境における適切な文字情報提示の指針作成を目指した共同研究をおこなっています.今回は,本共同研究の一環として実施した,AR環境において見やすいフォントの形態や条件を明らかにするための検証実験について発表します.
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