アナログゲームの制作に見る、ゲームの面白さとは


講演形式
レギュラーセッション
講演時間
09月04日(水) 16:30 〜 17:30
資料公開
予定あり
受講スキル

多少のアナログゲーム(ボードゲーム・カードゲーム)体験があることが望ましいです。

得られる知見

アナログゲーム制作における「面白さ」の追求について、その手法。日本、世界におけるアナログゲームの現状と、今後の見通しについて。

セッションの内容

アナログゲーム最高峰の賞である「ドイツ年間ゲーム大賞」にノミネートしたゲーム『街コロ』をデザインした菅沼正夫、世界的ボードゲーム紹介サイト「ボードゲームギーク」で日本人最高の順位にあるヘビーゲーム『横濱紳商伝』の作者林尚志、ミニマリズムを突き詰めたデザインで世界中で人気を博したカードゲーム『Love Letter』を制作したカナイセイジの3名による、パネルディスカッションです。

現在のデジタルゲームの現場と異なり、個人・少人数でも制作を完結できるアナログゲームのデザインに関して、ゲームの面白さを創出する三者三様のやり方や、アナログゲーム世界を取り巻く現状について対話します。

・各位のヒット作と、その特徴、ヒットへの経緯

・アナログゲームの面白さとは何か

・面白さをどう創出するのか

・デジタルゲームとの違い、メリットとデメリット

・アナログゲームの現状と、世界と日本での差異

などについてお話する予定です。

カナイセイジ

カナイ製作所

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<講演者プロフィール>

アナログゲームのデザイナー。
大学時代にオリジナルのアナログゲームをコミックマーケットにて発表したのを皮切りに、以降年に数点のペースで新作を発表し続けている。
代表作は2012年に制作した『Love Letter』。日本の「ミニマリズム」を体現する、小箱のカードゲームを多く手掛ける。代表作を始めいくつかのゲームは海外でも出版され、好評を博している。
近年はアニメーション作品やコミック作品などとのコラボレーションによる、アナログゲームの普及に努める。

<受講者へのメッセージ>

大規模化・分業化が進んだデジタルゲームの制作と比べると、アナログゲームの制作は個人・少人数でも企画発案から販売までを完結しやすい規模となっています。近年のアナログゲームの人気上昇にともない、その制作にスポットが当たる機会も増えてきました。
今回は私たちが試行錯誤してきた「面白さ」の追求について、そして参入者の増加で爆発的に進化し始めたこの業界の現状と未来について、全力で掘り下げていきたいと思います。
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菅沼 正夫

グランディング株式会社

ディレクター

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<講演者プロフィール>

1968年千葉県生まれ。1992年早稲田大学卒業、ゲーム業界に就職。
モンスターファームシリーズ、影牢、ファントムダストなどの企画を担当。
2007年グランディングに入社。あそべる絵本シリーズ、任天童子、ご当地鉄道などの企画を担当。
2012年にアナログゲーム「街コロ」を発表。
街コロは、2015年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、ドイツゲーム大賞8位、アラカルトゲーム賞1位などを受賞。
以降デジタルゲームの制作と並行し、年に1~2本のアナログゲームの新作を発表している。

<受講者へのメッセージ>

『自分のゲームを作る』デジタルゲームでそれを実現できる人はほんの一握りですが、アナログゲームではそれが可能です。
実際、直近のアナログゲームのイベントでは「500」を超える新作が販売されました。
自分のゲームを作ることで得られる経験はとても貴重です。
売るための準備。イベントでの販売。ゲームへの評価。そうした全てに直接向き合えるからです。
このセッションが受講者の皆様の『自分のゲームを作る』きっかけとなれば幸いです。
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林 尚志

OKAZU brand

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<講演者プロフィール>

1976年愛知県生まれ。2001年東北大学大学院修士課程修了
2008年コーエー(現:コーエーテクモゲームス)に就職。Webエンジニアとして活躍
その傍ら趣味として、アナログゲームを製作。
2015年「トレインズ」がアメリカのOrigins Awards を受賞したことを契機に、アナログゲームデザイナーとして独立。
2016年「横濱紳商伝」のデラックス版プロジェクトがKickstarterで43万ドルを集め、海外で高い評価を得る。
その他代表作は「ひも電」「セイルトゥインディア」「ミネルウァ」「ヘンゼルかグレーテル」など
現在も毎年数個のアナログゲームを製作、発表している。

<受講者へのメッセージ>

アナログゲームもデジタルゲームもどちらも「ゲーム」。似たようなところも、違うところもあります、我々の持つアナログゲーム開発の知識をぜひ、デジタルゲームの開発に活かせていただければ嬉しいです。
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