どんな物語にしたいか共有する〜『エースコンバット7』のナラティブ制作手法〜


講演形式
レギュラーセッション
講演時間
09月04日(水) 11:20 〜 12:20
資料公開
予定あり
受講スキル

特別なスキルは必要ありませんが、ストーリーやサウンドの演出に関わる実務をご経験の方でしたら、より理解が深まると思います。

得られる知見

映像・音楽・脚本・レベルデザインといった要素を横断的に組み合わせたストーリーテリングの制作手法。

外部クリエイターの高度な専門性とゲームコンセプトを両立させる管理手法。

セッションの内容

『エースコンバット7』では、映像・サウンド・脚本・レベルデザインが一体となって物語をもりあげる演出を目指しました。しかし「プレイヤーの心をどう動かすか」は言語化しづらいことも多く、その方向性を関係者全員と共有し協業するのは簡単ではありません。

本講演の前半は、本作におけるナラティブディレクターの役割について糸見よりお話します。セクション間やプロジェクト内外での横断的な協力が必要になる場面で、「シーン構成表」や「ミッション・ストーリー」と呼ぶ資料を使ったことや、「プレビズ」を制作して演出全体のイメージを共有した事例を説明いたします。

後半は鬼頭が担当いたします。ゲーム中はプレイヤーの行動に応じて演出をコントロールしなければなりませんが、その実装をどのような手法と役割分担でおこなったのか、事例を示しながらお話ししたいと思います。

鬼頭 雅英

株式会社バンダイナムコスタジオ

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<講演者プロフィール>

旧ナムコに入社、現バンダイナムコスタジオ所属。『エースコンバット04』『エースコンバット7』で無線の台詞の執筆/実装を担当しました。アーケードゲーム『デッドストームパイレーツ(ディレクター、プロデューサー)』、コンシューマーゲーム『ブレイクダウン(シナリオ、イベント)』『アーバンレイン』などにも関わる。子供2人で合計2年の育休を取得しました。

<受講者へのメッセージ>

エースコンバットの事例を通じ、「ゲームにおける物語体験をどう作るか」について何らかのヒントとなるセッションになればと思っています。
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糸見 功輔

株式会社バンダイナムコスタジオ

技術開発統括本部 VA本部 VA6部 ビジュアルワークス課

課長

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<講演者プロフィール>

エースコンバット7 ナラティブディレクター、兼バンダイナムコスタジオの映像・演出チームマネージャー。
エースコンバットは3よりシリーズに参加。エースコンバットZEROでアートディレクションと総合演出を担当。また、映像ディレクター、トレイラーディレクターとして複数のタイトルに参加。

<受講者へのメッセージ>

ストーリーが複雑に絡むゲームプレイ体験をどう作り上げていくのか。エースコンバットにおける演出構成の管理手法をお話しさせていただきます。ゲームデザイナーだけでなくビジュアルアーティストのみなさんにも参考になればと思います。
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