空間的・社会的な存在感のあるインタラクティブキャラクタサイネージ


講演形式
インタラクティブセッション
資料公開
予定あり
受講スキル

実空間での人とキャラクタのインタラクションに興味のある方

得られる知見

・実空間でのキャラクタの存在感のためにできる工夫

・IKと物理エンジンによる相手の動きに応じた滑らかな動作生成の方法

セッションの内容

センサ・ディスプレイ・キャラクタCG・対話エンジンを組み合わせた、インタラクティブキャラクタによるデジタルサイネージが数多く登場し、店舗や公共空間で案内・受付・宣伝・集客等に実用されるようになりつつあります。

こうしたキャラクタサイネージがただの画面の中のキャラクタではなく「その場に立ち、周囲の状況を把握して応対する、人間らしい存在」となることは、キャラクタサイネージが実社会に普及し人々に親しまれ自然な対話を提供する上で重要です。本発表では、そのような考えに基づき開発した「存在感のあるキャラクタサイネージ」を展示します。

本システムは、キャラクタの存在感を高めるために、次の3点の特徴を備えています。

1.ミラーディスプレイによる現実の背景への重畳

2.通りかかった人に注目し「気がついた」感を提示する視線制御

3.キャラクタとガラス越しに触れ合っているかのような体験を実現するセンシングと動作生成

三武 裕玄

東京工業大学

未来産業技術研究所

助教

もっと見る

<講演者プロフィール>

2011年 東京工業大学大学院 知能システム工学専攻博士終了、同年より精密工学研究所(改組により現在は未来産業技術研究所)助教。
主な研究対象は感覚・運動制御・動力学のシミュレーションによるキャラクタ動作の自動生成手法、およびその応用。研究成果を応用したインタラクティブキャラクタとして「Kobito -Virtual Brownies」「AGC バーチャルコンシェルジュ朝比奈硝子」「東工大 × ソードアート・オンライン ユイに会いに行こう!」なども制作。

<受講者へのメッセージ>


街角で、あるいは家の中で、バーチャルキャラクターが「同じ世界に一緒に暮らしている」と思える未来を目指して研究をしています。VTuberのように流暢なおしゃべりはできませんが、視線やちょっとした仕草に「自分を意識してくれている感じ」を込めました。
閉じる

佐藤 裕仁

東京工業大学長谷川研究室

もっと見る

<講演者プロフィール>

東京工業大学工学院情報通信系情報通信コース博士後期課程在学。
主な研究分野はキャラクタ動作生成。

<受講者へのメッセージ>


一味違ったキャラクターインタラクションの体験を提供いたします。
閉じる

杉森 健

東京工業大学長谷川研究室

もっと見る

<講演者プロフィール>


東京工業大学修士1年,長谷川研究室所属

<受講者へのメッセージ>


アバターが可愛く動きます
閉じる

小栗 賢章

東京工業大学

もっと見る

<講演者プロフィール>

2019年,東京工業大学工学部電気電子工学科卒業.
東京工業大学院工学院情報通信系修士課程在学中.

<受講者へのメッセージ>


2次元キャラクターと触れ合ってください!!
閉じる

長谷川 晶一

東京工業大学

研究院未来産業技術研究所

准教授

もっと見る

<講演者プロフィール>

1997年東京工業大学工学部電気電子工学科卒業.1999年同大学大学院知能システム科学専攻修士終了.同年ソニー株式会社入社.2000年東京工業大学精密工学研究所助手.2006年9月博士(工学).2007年電気通信大学知能機械科准教授.2010年東京工業大学精密工学研究所准教授現在に至る.EuroHaptics 2004 Best Paper Award,EuroGraphics 2004 Best Paper Award,ACE2005, 2012 Best Paper Award,日本バーチャルリアリティ学会論文賞,貢献賞など受賞.キャラクタ動作生成,物理シミュレーション,ハプティクス,ヒューマンインタフェースロボット,エンタテインメント工学の研究に従事.

<受講者へのメッセージ>

バーチャルリアリティや、大型ディスプレイと身体認識を用いたシステムでは、キャラクタとプレイヤーの距離が近づき、プレイヤーの視線や仕草に対するキャラクタの視線や仕草による反応が大切になってきます。
キャラクタの身体の物理、感覚運動系、注意をシミュレーションし、キャラクタAIと動作をつなぐ新しいオーサリング手法を用いることで、無限のバリエーションを持つ自然な反応動作を、低コストで作ることができるようになります。ついにキャラクタモーションにリアルタイムシミュレーションが役立つ時代が来たと実感しています。ぜひキャラクタ達の反応をお確かめください。
閉じる
共同研究・開発者  AGC(株)事業開拓部