選んだ相手だけに目が合う平面ディスプレイ
講演形式
インタラクティブセッション
資料公開
予定あり
受講スキル
実世界での人とキャラクタのインタラクションに興味のある方
得られる知見
・普通の平面映像では同時多人数には正しいアイコンタクトが取れないということ
・適切な相手のみへのアイコンタクトがもたらす情緒的体験やスムーズなコミュニケーションの実感
セッションの内容
キャラクタを使った案内板、バーチャルアイドルのイベント、VTuberによるバーチャル店員など、スクリーンやディスプレイに投影されたキャラクタが複数人の観客を相手にインタラクションをとる場面が増えてきました。
実は、これらのスクリーンやディスプレイに表示されたキャラクタは
「目の前にいる複数の観客のうち、特定の人だけに目を合わせる」
ということができません。平面の顔画像に生じる「モナリザ効果」のせいで「全員が自分が見られたと感じてしまう」ためです。
そこで私達は「選んだ相手だけに目があったと感じさせる、モナリザ効果の起きないディスプレイ」を開発しました。ディスプレイを二層にして黒目とそれ以外を別々に表示するという単純な仕組みのため、安価ながら高解像度・大画面化が可能という特長を持ちます。
このディスプレイを使えば、画面の中のキャラクタが大勢の視聴者の中から相手を選んでアイコンタクトできるようになります。街中の案内エージェントが誰に応対しているかを視線で示すといったことから、VTuberがライブイベントで声援を送るファンに対し視線で応えるといったことまで、様々な応用が可能です。