劇伴作曲家の生き様
講演形式
レギュラーセッション
講演時間
08月24日(金) 14:50 〜 15:50
資料公開
予定なし
受講スキル

音楽制作に興味のある方

ゲームオーディオ制作に従事する方

ゲームディレクターやプロデューサー

得られる知見

劇伴作曲家の制作ワークフロー

アイディアを形にしていく際に考えるべきこと

クリエイティビティの引き出しを増やす手法

セッションの内容

このセッションでは『Fate/Apocrypha』から『わろてんか』まで幅広くの作品を手掛ける作曲家の横山克氏をお招きします。横山氏は年に数百曲を書く劇伴作曲家として、常にクリエイティビティを高めるため、継続的にワークフローを変化させてきました。『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』を例として取り上げ、実際に仕事を請けてから納品するまでの間に起きる、監督やプロデューサーとの意思疎通、予算の使い方、クライアントの意向を踏まえてから行う自身のクリエイティブを、実際の制作環境を用いて一つ一つ丁寧に掘り下げて頂きます。また現在『天狼 Sirius the Jaeger』の制作において取り組んでいる新たな手法についても言及し、ワークフローを変化させていく重要性を説明して頂きます。クリエイターとして0から1を生み出す源泉となる思想やパッションを明らかにするため、横山氏の劇伴作曲家としての生き様に迫ります。

講演者プロフィール

横山 克

株式会社 ミラクル・バス

<講演者プロフィール>

長野県出身。長野工業高等専門学校電子情報工学科、国立音楽大学作曲学科卒業。2009年からミラクル・バスに所属。ドラマやアニメ、映画のサウンドトラック、テレビ番組テーマソング、楽曲提供、CM音楽、アーティストへの楽曲提供などを手掛ける。2011年フジテレビ系ドラマ「蜜の味〜A Taste Of Honey〜」で初めて単独で音楽を担当。代表作に映画「ちはやふる」「22年目の告白 -私が殺人犯です-」、TBS系ドラマ「Nのために」、テレビ朝日系ドラマ「スペシャリスト」、NHK連続テレビ小説「わろてんか」、アニメ「四月は君の嘘」「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」、NHK「クローズアップ現代」「Family History」テーマ曲、ももいろクローバーZやイヤホンズへの楽曲提供など。

アニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」では、ドイツ、ニューヨーク、ハンガリーなど世界各国でのレコーディングを成功させ、現在は、様々な国やアーティストとのレコーディングやコラボレーションを積極的に行いながら、国内でも様々な創作方法に挑戦している。

<受講者へのメッセージ>

しばしば、畑が違うようにみられるテレビとゲームの世界ですが、当然ながら、同じように作品であり、メディアであり、音楽であり、クリエイティブであります。 私の仕事は「音楽を作ること」であり、さまざまな要素を組み合わせた「何か」を作る事をとても大切にしています。ですから、ゲームの世界に触れられる今回の機会は大変貴重です。今回の出会いにより何が得られ、作り出せるのか。楽しみにしております。
岸 智也

株式会社カプコン

サウンドプロダクション室

室長

<講演者プロフィール>

株式会社カプコン サウンドプロダクション室 室長。2001年、カプコンにサウンドデザイナーとして入社。サウンドディレクターとして従事した『ロストプラネット』シリーズや『ドラゴンズドグマ』では、海外の音響制作会社とのコラボレーションを積極的に進め、ゲームオーディオに新たな制作ワークフローを持ち込んだ。制作と並行して産学連携によるインタラクティブリバーブや3Dオーディオの研究開発にも携わり、CEDECはじめ、GDC、AES、音響学会等、国内外で登壇を行う。2012年よりマネジメント業務に移行し、"世界一クリエイティブな職場環境作り"を日々模索している。

<受講者へのメッセージ>


このセッションではモデレータとして登壇します。聴講者を代弁する形で横山さんにお話を伺いたいと思います!
渡辺 量

株式会社 バンダイナムコスタジオ

サウンド部

係長

<講演者プロフィール>

2005年ナムコ入社(現バンダイナムコスタジオ)。
「エースコンバット」「アイドルマスター」「リッジレーサー」「鉄拳」
「塊魂」「GOD EATER」「Go Vacation」などのシリーズを含め、
これまでに70タイトル以上のサウンド開発に携わる。
ディレクション/楽曲制作/効果音制作/実装/MAなどゲームサウンドに関わる業務を幅広く担当。

<受講者へのメッセージ>

当日はモデレータとして、ゲームサウンド開発に携わる人間として、
横山さんのお話を伺わせていただける事を楽しみにしております。