認知機能リハビリテーション用ゲームソフト『Jcores』:精神医療におけるゲームの活用
講演形式
インタラクティブセッション
資料公開
予定あり
受講スキル

医療におけるゲーム活用事例に興味をお持ちの方

得られる知見

開発の経緯と精神医療におけるゲームの活用事例。

Jcoresを活用したトレーニングプログラム(VCAT-J)の普及活動への取り組みと発展の可能性

セッションの内容

統合失調症(Schizophrenia)は認知機能障害が基盤とされる精神障害であり、その発症年代は約15~40歳と比較的若い年齢で起こるとされ、日常生活や就学・就労などの場面で大きな障害となります。また、日本における統合失調症の生涯有病率は1%程度(100人に1人が罹患)とされ、身近に存在する病でもあります。統合失調症へのリハビリテーションでは、近年ゲームをトレーニングに応用する試みがされており、その有用性に期待がもたれています。セッションでは、開発したリハビリテーション用ソフトウェア「Jcores」の実演と「精神医療とゲーム」の関わりについて解説をさせていただきます。

講演者プロフィール

月江 伸弘

株式会社サイバー創研

教育研修事業部

主任コンサルタント

<講演者プロフィール>

【略歴】
2005年,東京工科大学大学院工学研究科博士課程後期修了.その後,東京工科大学工学部助手,千葉商科大学商経学部非常勤講師,日本工学院八王子専門学校 ITカレッジ教員を経て,2014.4より株式会社サイバー創研に勤務.教育研修事業部主任コンサルタントとして,IT系の研究や書籍の執筆,研修・教育を担当.
【執筆本】
「徹底攻略 基本情報技術者教科書(平成30年度)」(インプレス)
「これでナットク!基本情報技術者[午前]マネジメント/ストラテジ 集中対策」(リックテレコム)
その他、資格対策本3冊を執筆。
【過去の講演】
産業技術大学院大学:InfoTalk#110 精神医療とICT ― 認知機能リハビリテーションゲームソフト「Jcores」の紹介(2018年2月16日)

<受講者へのメッセージ>

日本のゲーム開発は世界の先頭に立つ産業ですが、このゲームを精神医療のトレーニングに活用するケースは近年になってから行われ始めたものであり、また、日本発となるトレーニングソフトウェアはありませんでした。本発表では、日本発(日本初)となる統合失調症用の認知機能リハビリテーションソフトウェア『Jcores(Japanese Cognitive Rehabilitation Program for Schizophrenia)』をご紹介します。是非、お手に持って体験してみてください。
松元 朗

東京工科大学

コンピュータサイエンス学部

学部4年生

<講演者プロフィール>

【略歴】
2015年東京工科大学コンピュータサイエンス学部コンピュータサイエンス学科入学。
現在 、同大学の4年生として在学中。高性能計算に関する研究に従事。

<受講者へのメッセージ>

チーム一丸となって開発しました。
開発したソフトウェアが、少しでも患者さんの役に立つことを願っています。
小林 友則

東京工科大学

コンピュータサイエンス学部

学部4年生

<講演者プロフィール>

【略歴】
2015年東京工科大学コンピュータサイエンス学部コンピュータサイエンス学科入学
現在、同大学の4年生として在学中。自然言語処理に関する研究に従事

<受講者へのメッセージ>

今回開発に携わることが出来たこのソフトウェアが今後少しでも社会の役に立てばうれしいです。
原田 俊信

日本工学院八王子専門学校

ゲームクリエイター科

科長

<講演者プロフィール>

【略歴】
2001年東京工科大学大学院工学研究科博士前期(修士)課程修了。
その後、東京工科大学工学部助手を経て、現在、日本工学院八王子専門学校デザインカレッジ カレッジ長(ゲームクリエイター科 科長 兼務)。
運営・管理業務を担当しつつ、ゲーム・アプリ開発のためのプログラミング(Java、C#、C++など)の授業も担当。

<受講者へのメッセージ>

日本発(日本初)となる統合失調症用の認知機能リハビリテーションゲームソフトウェア『Jcores(Japanese Cognitive Rehabilitation Program for Schizophrenia)』は、精神医療の現場で高い関心と期待を寄せられております。今回の発表を通して、皆様から本ゲームについてのアドバイスを頂戴し、また医療利用などにおいてのゲームの様々な可能性について、意見交換等させていただけたら幸いです。

共同研究・開発者

今野 晶斗(東京工科大学 コンピュータサイエンス学部)
馬場 隼(東京工科大学 コンピュータサイエンス学部)
我彦 拓磨(東京工科大学 メディア学部)
林 瑞輝(日本工学院八王子専門学校 ゲームクリエイター科)
下田 敦也(日本工学院八王子専門学校 ゲームクリエイター科)
阿曽 勇基(日本工学院八王子専門学校 ゲームクリエイター科)
亀田 弘之(東京工科大学 コンピュータサイエンス学部)