「Unreal Engine」と「どうぶつしょうぎ」、二つの成功事例から学ぶ異国間・長期プロデュースノウハウ
講演形式
レギュラーセッション
講演時間
08月22日(水) 13:30 〜 14:30
資料公開
予定あり
受講スキル

・プロデューサーを目指される方など、プロデュース活動に興味がある方

・コミュニティの形成について興味のある方

得られる知見

・日本の商品を海外に広める、または、海外の商品を日本で広める際の工夫や注意点

・シリーズタイトルなど、長期にわたるプロデュース事例と成功のためのポイント

セッションの内容

 本セッションでは、Epic Games Japan の河崎高之代表と、2011年にもCEDECに登壇された日本将棋連盟の北尾まどか女流二段をお迎えして、商品プロデュースのノウハウについてご紹介いただきます。

 設立から9年目を迎えた Epic Games Japan における Unreal Engine の拡販と、誕生から10周年を迎えた「どうぶつしょうぎ」の普及活動を振り返り、一般的なゲームプロデュースの事例と比較しつつ、異国間・長期プロデュースにおける工夫や注意点をお伝えいたします。

 Unreal Engine は『ドラゴンクエストXI』、『鉄拳7』、『ストリートファイターV』など、多くの有名タイトルに採用されています。また、「どうぶつしょうぎ」は世界32ヶ国以上で遊ばれており、単体で60万セット、関連商品を含めると100万セットが販売された、大ヒットボードゲームとなっています。

 全く異なる商品でありながら、両商品のプロデュースの軌跡を分析してみると、多くの共通点があることがわかりました。貴重な二つの成功事例から、他の商品にも適用できるプロデュースノウハウを厳選してご紹介します。

講演者プロフィール

蛭田 健司

株式会社AKALI

代表取締役

<講演者プロフィール>

現セガゲームスにてサクラ大戦シリーズなどの開発に参加。現コーエーテクモゲームスでは無双シリーズの開発に携わり、「真・三國無双Online」の技術責任者を経てカナダスタジオに出向。現地責任者として経営を担った。クルーズ入社後はネイティブゲーム事業の立ち上げを行い、担当した「ACR DRIFT」はハードの限界に迫るハイエンド3Dグラフィックスが評価され、日本発のゲームとして初めて全世界135ヶ国のApp StoreでBest New Gamesに選出、88ヶ国のレースゲームランキングで第一位を獲得した。その後ヤフーにてゲーム部門長、事業戦略室エグゼクティブプロデューサー、子会社の執行役員CTO、人材開発室長などを経験。2018年、総合企画・プロデュース企業である株式会社AKALI設立、株式会社ISAOのアドバイザーに就任、富山県魚津市ゲーム事業創発プロジェクト「つくるUOZU」総合戦略アドバイザーに就任。

著書「ゲームクリエイターの仕事」(翔泳社)、制作協力「 3D GAME GRAPHICS BIBLE 2017 」(翔泳社)

CEDEC、Unite、ゲームビジネスアカデミー、大使館招待講演など、講演実績多数。

<受講者へのメッセージ>

今年で3年連続の登壇となりますが、今回は商品プロデュースについてのセッションになります。

主に「海外の商品を日本で広める、または、日本の商品を海外に広める際の工夫や注意点」と「長期にわたるプロデュース事例と成功のためのポイント」をご紹介しますが、お二方のご経験からは数多くの学びがあり、60分の講演時間に収めるのに一苦労しております。

私自身、カナダに5年間駐在して欧米市場に挑戦した経験がありますが、その時にこういったノウハウを知っていたら、きっとより大きな成功が得られたのではないかと思います。

また、ゲーム業界全体で取り組むべき大きな課題も見えてきましたので、セッション内にて余すところなくお伝えできればと思います。是非、ご期待いただければと思います。
河崎 高之

Epic Games Japan

代表

<講演者プロフィール>

1970年生まれ、京都市出身。
2002年よりマイクロソフトにて、ファントム・ダスト、ロスト・オデッセイ、ブルー・ドラゴン等、多数のタイトルにプロデューサーとして従事。スクウェア・エニックスを経て、2009年12月より現職。ゲーム業界やアニメ業界を中心に、広範な人脈を持つ。自らの仕事を「日本のゲームがもう一度世界のトップに立つためのお手伝い」と位置づけている。

<受講者へのメッセージ>

気がつけば日本企業より外資系での勤務の方が長くなりました。
国外の本社にレポートする立ち位置での仕事においては、言葉よりも文化や考え方、行動様式の違いが時に大きな障害や壁となります。
そんな特殊な環境で、ゲームエンジンという特殊な商材をどう扱うか、これまでの経験からお話しようと思っています。
北尾 まどか

日本将棋連盟 / 株式会社ねこまど

女流二段 / 代表取締役

<講演者プロフィール>

2000年に女流棋士としてプロデビュー。2009年10月から半年間、NHK将棋講座にレギュラー出演。2010年に将棋普及のため、「株式会社ねこまど」を設立し、代表取締役に。「将棋をもっと楽しく 親しみやすく 世界へ」を理念に掲げ、世界中でイベント出演など将棋を通じて国際交流を行っている。多くの子どもたちに将棋を楽しんでもらおうとルールを考案した「どうぶつしょうぎ」は、発売以来累計60万個を突破するヒット商品になっている。

<受講者へのメッセージ>

将棋の普及のために作ったどうぶつしょうぎと、それを世界に広める活動についてお話させていただきます。よろしくお願いします。