正確なパフォーマンス情報を毎日蓄積!RE ENGINEタイトルを支える自動計測レポート
講演形式
レギュラーセッション
講演時間
08月22日(水) 14:50 〜 15:50
資料公開
予定あり
受講スキル

・自動的な安定性・パフォーマンスのデータ収集について興味がある方

・自動計測レポートシステムの運用方法や、導入することで得られる効果に興味がある方

・自動計測レポートを安定して作成するための自動的なゲームプレイに興味がある方

得られる知見

・自動計測レポートシステムが実際の開発現場でどのような効果をもたらすかの知見

・安定性・パフォーマンスの自動計測レポートのノウハウ

・汎用的な自動プレイの実装方法

セッションの内容

 タイトルの大規模化、マルチプラットフォームへの対応などの理由でテストしなければならない範囲が肥大化している現状のゲーム開発において、安定性向上とパフォーマンス改善の為に、多くの人手を割いてテストプレイを行うことが当たり前になっている実情がありました。

 我々は、カプコン内製のゲームエンジン「RE ENGINE」を採用する全てのタイトルでこの現状を打開する為に、ゲーム全体を通して、

・クラッシュやエラーの発生状況はどのようなものか

・CPUとGPUは安定して高いパフォーマンスを発揮しているか

・メモリは足りているか、ギリギリになっている箇所は無いか

を自動的に計測してレポートする仕組みを構築しました。

本講演では、この自動計測レポートシステムの活用事例を紹介します。また、実装についても紹介します。

講演者プロフィール

齊藤 俊介

株式会社カプコン

技術研究開発部

プログラマ

<講演者プロフィール>

2014年 株式会社カプコンに入社。

内製ゲームエンジン「RE ENGINE」開発者として、
ランタイム、ツール、CI、社内Webサービス、VR製品マスターアップ等、雑多に対応しています。

<受講者へのメッセージ>

マルチプラットフォームの対応、各ゲーム機のハイエンドモデルの対応、VRなどの特殊な周辺機器の対応。
ゲーム業界の開発は、年々正常に動くことを担保しなければならない領域が拡大していっております。

本講演では、拡大するテスト項目に対して弊社が取り組んでいる、
自動化のアプローチをご紹介させていただければと思います。
西井 崇也

株式会社カプコン

技術研究開発部

プログラマ

<講演者プロフィール>

京都大学にて物理学を専攻。
2015年、大学院卒業とともに株式会社カプコンに入社。
内製ゲームエンジン『RE ENGINE』のAIモジュールを担当。
RE ENGINEを利用する全てのタイトルで使用可能なオートプレイ機能を開発。

<受講者へのメッセージ>

本セッションでは、各タイトルに合わせた自動プレイの運用方法をご紹介いたします。
自動プレイの仕組みについてもご紹介しますが、プログラマでなくても分かるように
説明しますので、どなた様でもご参加していただけるかと思います。

自動プレイの対応を行っている、または、対応をお考えの方々にとって参考になれば幸いです。

共同研究・開発者

新野 恵貴(株式会社カプコン 技術開発室)
是松 匡亮(株式会社カプコン 技術開発室)
マルティンス グスタボ(株式会社カプコン 技術開発室)
古田 雄基(株式会社カプコン 技術開発室)
西村 拓(株式会社カプコン 第一ゲーム制作室)