DirectXやOpeGLなどグラフィックスAPIの基本的な知識、GPUを使った3Dグラフィックスの知識(学校などで習ったなどで可)、3Dグラフィックスプログラミングの教育経験
2018年現在のグラフィックスプログラマが持つべきスキルや知識、グラフィックスプログラマの育成の知見
セッションの内容
本セッションでは、高度化していくゲームグラフィックスの実装を担うプログラマの社内教育の事例と受講者の方との議論を行います。
2018年現在、Direct3D12、Vulkan、Metal(…コンソールゲーム機のAPI)といったコマンドキュー、コマンドリスト型のAPIが使われるようになってきました。インハウスエンジンで開発するチームであれば、
こうしたAPIを直接利用することがありますし、サードパーティー製ゲームエンジンの場合は、こうしたAPIの上で動くエンジンで開発を行うことかと思います。
インハウス、サードパーティーのエンジンどちらの開発者でも、以下のような技術を持ったエンジニアがチームに必要だと考えます。
・エンジンの標準機能に無いグラフィックス機能の追加やカスタマイズ
・TA、ビジュアルアーティストとゲームのパイプラインの構築
・グラフィックス処理のパフォーマンスチューニング
こうした人材は学校教育の中だけで育てるのは難しいこともあり、バンダイナムコスタジオでは2016~2017年に新人や若手の育成のためのグラフィックス教育のための「グラフィックスプログラマBootcamp」というカリキュラムを検討し、実施しました。
このプログラムでは、10営業日のDirect3D12をベースにコマンドキュー、コマンドリスト型グラフィックスAPI、Compute Shader時代の描画テクニック、GPUプロファイラの習得ができるように座学と実装を行う
というものになっています。
このセッションでは、質疑の時間を少し長めに取りたいと考えています。会社内でグラフィックスプログラマの育成を考えている方や、ゲームプログラマを育成する教育関係者などと議論や意見交換ができればと思います。