中南米のゲーム産業・市場を深掘りする
家庭用・PC・モバイルゲームのマーケティングに関する一般的な用語の知識(サブスクリプションモデル、ARPPUなど)。
・中南米についての前提知識は必要ない構成になっていますが、欧米や中国など海外進出の知識をお持ちの方、家庭用ゲーム・PCゲームについての欧米のニュースをご存じの方のほうが、より深い理解を得られます。
・中南米のゲーム市場・産業についての最新の量的・質的情報を理解する
・中南米のゲームビジネスに関する信頼できるソースを知る
・海外の中南米担当者・中南米インディーゲーム開発者の背景を理解し、コミュニケーションの品質を高める
中南米のゲーム市場は、市場規模の大きさと重要性にも拘わらず、日本での情報収集が最も困難な地域の一つです。大手のゲームメーカーであっても、中南米のゲーム市場は米国子会社に任せきり、というパターンも珍しくありません。
しかし、中南米市場はフォーマルの市場とインフォーマルの市場が複雑に絡み合い、東南アジアや南アジア、中東のような他の新興地域とはある点において似たような形で、別の点において違った形でこれまでにない大きな発達を遂げています。グローバル市場を目指す日本企業が無視してよい地域、あるいは他の市場と一緒くたにしてよい地域では決してありません。
また、海外作品をウォッチしている方の中には、『Kerbal Space Program』(メキシコ)や『VA-11 HALL-A』(ベネズエラ)はもちろん、『Retro Machina』(ブラジル)や『Per Aspera』(アルゼンチン)など、中南米のクリエイターによる素晴らしい作品が次々にリリースされていることをご存じの方もいらっしゃるかと思います。
本講演では、中南米のゲーム市場について、現地調査や関係者へのヒアリング、信頼できる調査機関のデータなどを元に、限られた時間の中で可能な限り、これまで日本でなかったレベルの解像度で、中南米ゲームビジネスの実情を深堀りします。