レギュラーセッション
資料を資産へ、スクウェア・エニックスにおけるゲーム開発資料発掘プロジェクト[実践!資料保存活動の現場編]
対象プラットフォーム:コンシューマ, アーケード, PC, スマートフォン
講演形式
レギュラーセッション
講演時間
08月25日(木) 14:50
〜 15:50
講演ルーム
第9会場
受講スキル
特にありません。どなたでも初めて聴いて理解できる内容です。保存活動に興味のある方は、より深くまで理解できます。
得られる知見
ゲーム開発資料保存のワークフロー、注意するべき細部、作業現場における課題とその解決方法、テープやディスク、フィルムなど多岐に渡るメディアからのデータ吸出しとその注意点をご共有いたします。
セッションの内容
スクウェア・エニックス社内で進められている過去資産のサルベージプロジェクト「SAVE」では、書類、グッズ、フィルム、ディスクなど、様々な物とメディアを網羅的に扱い保存しています。この保存の工程自体が複雑な工程であり、その最もあるべき姿を研究してきました。ゲーム開発資料は、会社の引っ越しや、書類や物、特にテープ類の劣化によって、損なわれる機会が多くあります。しかし、保存活動の開始には、いくつかの課題が存在します。始めるための体制や技術体課題です。それぞれの企業が、過去の開発資料を保存する際には、同様の問題に直面するはずです。本セッションは具体的にどのような作業フローによって過去40年以上に渡るゲーム開発資料を整理しているのか、また、それぞれのメディアをどのようにサルベージしているのか、について、我々が蓄積してきた技術とノウハウを共有します。本講演が、そのようなゲーム開発保存資料をはじめる機会となるように、我々が超えてきた課題とその解決方法の一例を共有いたします。