第21位/飯田賞
生命の環 Circle of Life
宮下 芳明
明治大学/教員
審査員得点合計:9点 一般得点合計:37点(第21位)
PERACON2013では「炎のプログラマー」でベストテン圏内第9位となり、PERACON2014は「ふえるわかめちゃんでふえるわかめちゃん。」で第17位・簗瀬賞、PERACON2015では「開運!ルービックハウス」で第35位となっている、明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科の教授。
投稿者コメント:Circle of Life(生命の環)という概念は、エルトン・ジョンによる「ライオンキング」主題歌でもうたわれている概念です。
【飯田 和敏】こ、これは! ぼくが『火の鳥 鳳凰編』(手塚治虫)を小学生の時に読んで以来、考え続けている輪廻テーマ作品! ガチの生態系にあてはめるとすぐに手詰まりになってしまうが、「ゲームだから」という言い訳で避けるべきではないと思っているため、長年温めている。お題を即物的に解釈せず、輪廻転生まで持っていた「想像力のドミノ倒し」が素晴らしい。これはいま思いついた言葉だけれど、ゲームを企画するうえでとても重要な能力だろう。大胆な構図もペラコンにおいては興味を惹く。
【渡辺 訓章】食べることが憑依の条件であり、戦闘を伴った一方的な展開に限らなそうなところに広がりを感じました。
【薗部 博之】具体的なイメージが欲しい。
【三上 浩司】「リング」を輪廻のように解釈した企画.ゲーム全体ではなく一部のゲームシステムのみの提案になってしまっているのは残念ですがシステムは面白いです.
【石畑 義文】次々に乗り移っていくアイデアが面白いです。乗り移った先でないとわからない所をうまくつかって、この世界の謎を解く、正解が何かがわかっていないところも考えさせられます。
【鈴井 匡伸】食べた方に憑依していくスタイルの方が、目的がわかりやすい気がしましたが、SFミステリー的なオチがあってなにか最後に逆転的な展開が予定されているなら、このままでもいいと思います。
【高橋 利幸】
【岩谷 徹】
【浅尾 祥正】
【犬飼 博士】AIがプレイするのを見ているようなもの?身体と生命をみているのはとても興味がわく。ここを出発点にもっともっと考えてください。なんのメディアにどうやって実装するのか、自分の筆をもっとうごかしてみて。
【細山田水紀】どう作るべきかを考えさせられましたが、別のゲームを作ろうと思いました。完成すれば遊んでみたいです。
【馬場 保仁】概念は理解するが、ゲームにまでいたってない
【山田 倫之】アイデアは良いが、普通に「捕食者→被食者」だと、輪にならず一方通行になってしまう。「人間になる」がそのキーだと思うが、企画プレゼンならそこを説明してもらわないと…
【遠藤 雅伸】食物連鎖をリングと見なした設定提案。一番大切な捕食する部分のダイナミクスが不明なので、一般的な食事をしなければいいだけに思える。
【下田 賢佑】設定が書いてあるだけでゲームメカニクスが書いてないですね。食べるとか逃げるとかそれはどのように行いますか?
【横山 裕一】設定はわかった。で、ゲームは?
【平魯 隆導】言葉のみの企画書にした場合、実際のゲームのギミックや、ビジュアルは読み手の感性に委ねられてしまいます。良い方向に捉えてもらえればラッキーですが…。企画書はビジョンを読み手に共有するためのものなので、誰が見ても同じ内容に映らなければ、企画書として機能しなくなってしまいます。実際にジャンルだけ見ても、テキストノベル系ゲームなのか、3Dアクションゲームなのか、ターンベースシミュレーションゲームなのか、タイムベースシミュレーションゲームなのか、2Dアクションゲームなのか、いろいろ選択肢がありすぎて脳内で完成形をイメージできませんでした。
【海道 賢仁】着想はいいかんじですが、ゲーム内容は想像しにくいかんじなのが残念。ちょっと眼が誕生しそうにないかも。
【簗瀨 洋平】こういう何か深みがありそう、すごそうという演出は一般向けの記事ならともかく企画書としてはマイナスになり得るので気をつけた方が良い。